2016年08月17日 公開
2023年05月16日 更新
サラサラ肌に近づくスキンケアの基本は、ある程度年齢を重ねたら「洗うより、潤せ」です。もちろん肌にこびりついた汚れや古い皮脂は正しい洗顔で洗い流す必要がありますが、それ以上に意識していただきたいのは「保湿」です。洗顔したら、化粧水などの保湿化粧品で、落としすぎた皮脂分や加齢による不足をしっかり補う。つまり、洗顔と保湿は、常にワンセットで行なう必要があるのです。
朝晩、当たり前のようにやっている洗顔ですが、正しくできている人は意外と少ないようです。手順や方法が間違っていると、かえって肌の負担となり、肌荒れや肌老化を進行させてしまうことも。そこで正しい洗い方をマスターしておきましょう。
まず、「予洗い」。これは「皮脂を浮かせる」役割があります。体温よりやや高めの37、8度くらいのぬるま湯にするのがポイント。皮脂は時間が経つと酸化して、大気中の汚れなどと混じりギトギトになっています。レンジフードや自転車チェーンの油汚れなどを想像するとわかると思いますが、時間が経った油汚れは、いきなり洗剤をつけて擦こすってもダメ。まずお湯に浸けて汚れを浮かせることで、力を入れずともスムーズにつるんと落とせます。また、毛穴も開いて汚れを落とす準備が整います。
次に、「洗顔」です。毛穴の奥まで洗顔料を行き渡らせるには「泡」が決め手。洗顔料にお湯を垂らし、指を使ってミカン大くらいのきめ細かい泡を立てましょう。市販の泡立てネットなどを使うのも便利です。鼻や額など脂っぽい部位から泡を広げ、乾燥しやすい頬ほほや顎あごは最後。このとき、手のひらを使うと顔の凹凸にまんべんなく行き渡らないので、人差し指・中指・薬指の3本指の腹を使って、泡をなじませます。
最後に、「すすぎ」。今度は体温と同じ36度くらいがベスト。すでに古い皮脂は十分落ちているので、これより高い温度だと皮脂を取りすぎてしまいます。肌にとっては熱い湯も冷水もNG。あらゆる刺激は肌にとってストレスでしかありません。洗顔にかける時間を1としたら、すすぎは3倍の時間をかけて念入りに。泡が残りやすい髪の生え際やもみあげまで、まんべんなく流します。
洗顔後は間髪入れずに化粧水と乳液(またはクリーム)の二ステップケアに入ります。皮脂が落ちて肌の水分が蒸発しやすい無防備な状態なので、化粧水で肌に水分を補給し、乳液・クリームの油分でフタをして乾燥を防ぎます。
スキンケア全般に共通しますが、肌をゴシゴシ擦ったり、叩くのはNG。炎症、たるみやシワを引き起こす原因となります。手のひらに広げて、肌を包むように優しく浸透させましょう。
更新:11月24日 00:05