2016年08月03日 公開
2023年05月16日 更新
骨粗しょう症は、骨量の低下によって骨が弱くなる病気です。主な原因は加齢で、40歳以上の骨粗しょう症患者数は1,280万人。そのうち女性は980万人、男性は300万人と推定されます。骨粗しょう症は女性がなりやすいイメージがありますが、男性の患者数も決して少なくないことがわかります。
高齢化社会において、骨粗しょう症は大きな問題。高齢者が寝たきりになる原因の約20%が「骨折」であり、それをきっかけに認知症が進行するケースも多いのです。「まだ若いから大丈夫」と思うかもしれませんが、骨量の低下は40代から始まります。
予防のためにとくに大事なのが、食事。カルシウムは1日に800㎎の摂取を目標とし、乳製品や大豆製品、海草類を積極的に食べましょう。また、ビタミンBやマグネシウムも欠かせません。前者は鮭やサンマなどの魚に、後者は玄米や豆類に多く含まれます。
なお、リンを含むスナック菓子やインスタント食品を摂りすぎると、カルシウムが尿から排泄されやすくなるので注意してください。
1.55歳以上である。
2.女性の場合、閉経している。
3.細身の体型である。
4.ちょっとしたことで骨折したことがある。
5.最近、背が縮んだ。
6.あるいは背中や腰が曲がってきたと感じる。
7.乳製品や大豆製品をあまり食べない。
8.運動不足である。
※3つ以上あてはまる人は、骨量の低下に警戒が必要です。
『THE21』2016年7月号より
取材・構成 塚田有香
更新:11月22日 00:05