2016年05月06日 公開
2017年10月03日 更新
世間様の人生行路から脱線し、住む家がないからたどり着いた、自然派ミニマリストです。
地球規模のノマドワーカーとして、ところかまわず汗を流して、はや11年。軽自動車になけなしの所帯を積み込み、極楽浄土を求めてさまよっています。
独裁政権続きの中央アジアを脱出し、ならず者国家にお邪魔しました。
テロ支援国家にも認定されている、恐れ多いイランです。
革命以降、宗教の指導者が国の権力を握っているイスラム共和国。
死刑の執行数は、中国に次いで世界2位。石打ち刑で投げる石は、殺さない程度に最大の石を選ぶ心配り。
ロケットに猿を乗せる科学力があり、知識生産量で世界ランキング16位。意外に……、と言っては失礼ですが、賢いのです。
革命以前に培った王様専用の情報機関は、アメリカ国防省をして世界最強のひとつに数えられ、イスラエルの「モサド」とわたりあう実力。
あたりを見渡せば、すべての女性がヒジャブというスカーフで頭を覆い、チャドルという布を全身にまとっています。
鋭い眼光とセクシーなまつ毛しか見えません。太っているのか痩せているのかすらわからず、目で愛撫することすら叶わぬ禁断の世界。黒服の秘密警察にとり囲まれた感のある、息詰る街角。
イランの国土は、日本の4.4倍。砂漠ばかりかと思いきや、雪山も多い。
知れば知るほどに知りたくないイランで、実は、進退窮まっております。
お金がありません。
日本の銀行には売るほど預金がありますが、イランのATMでは現金を下ろせないのです。クレジットカードも使えません。
西側とのマネーラインは、完全に断絶しています。
これが世に云う「経済制裁」。
核査察ならいつでもウェルカムな我が家だというのに、とばっちりを喰らってキャッシュフロー不足に陥りました。
他の惑星の火事くらいに関係がないと思っていた制裁が、まさかの飛び火。現地にて炎上中。
いったいイランのどこが悪いというのか――。
我がままな欧米列強の嫌がらせではないのか――。
かつては「ABCD包囲網」で泣かされた同類として、原因究明に迫ります。
更新:11月22日 00:05