2015年08月31日 公開
2015年09月11日 更新
この3つのポイントは、聞いてしまうと「なんだ、そんなことか」と思うかもしれません。しかし実際は、多くの人がこの点についてまったく考えずに物事を決めています。
とくに「当たりの多そうなくじ箱を選ぶ」というのは、成功するための基本ルールとも言っていいものですが、それを意識している人はとても少ないと感じます。
そもそも孫社長がITの分野で起業したのは、「これから発展するのが確実な業界だ」と考えたからでした。
その裏づけとなったのが「ムーアの法則」です。これは簡単に言えば、「コンピュータの性能は18カ月から24カ月ごとに倍になる」というものです。インテルの共同創業者であるゴードン・ムーアが1965年に唱えた経験則で、現在に至るまでこの法則が破られたことはありません。
当時からムーアの法則を知っていた孫社長は、いつかコンピュータが人間の脳を超える処理能力を持つ日が来ることを想定し、IT業界は今後も永続的に発展すると考えました。つまりIT業界で起業することは、「上りのエスカレーター」に乗るようなものだと確信したのです。
孫社長は決して「未来を予測」しているわけではありません。ただ、「上りのエスカレーター」を見つけ、それに乗ってきた。だからこそより多くの「当たり」を手にすることができ、周りの人からは孫社長が「未来が読める」ように見えるのです。
もちろんこの考え方は、仕事はもちろん、「結婚相手を探す」などというプライベートなことまで、あらゆるものに応用できます。
ぜひ、皆さんも意識してみていただければと思います。
(写真撮影:まるやゆういち)
更新:11月22日 00:05