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負の感情はどう対処する? 秘訣は「悲しみの因数分解」

川岸宏司([株]DIL共同創業者)

負の感情はどう対処する? 秘訣は「悲しみの因数分解」

なぜ「悲しい」のかがわかれば、必要以上に悩まずに済むかもしれない。感情を分類し、その“外側”から自分を見つめる方法を解説してもらった。

※本稿は、川岸宏司 著『なぜ、あの人の言葉は心に響くのか 感情を自在に言語化する技術』(大和出版)の内容を一部抜粋・編集したものです。

 

感情の解像度を100倍にする

友人との別れも、仕事での失敗も、夕暮れを見たときのあの感覚も、私たちはまとめて「悲しい」と呼んでしまいます。

でも、本当にそれは全部同じ「悲しい」でしょうか。友人との別れは「寂しい」に近い。仕事の失敗は「無念」かもしれない。夕暮れのあの感覚は、「哀愁」とか「切ない」が近いかもしれない。同じ「悲しい」の中に、まったく違う感情が混ざっている。

それをひとくくりにしている限り、感情の解像度は上がりません。まず、悲しみの語彙を、大きく5つのグループに分けてみます。

「悲しい」を5つに分類する(1/2)

「悲しい」を5つに分類する(2/2)

 

「分類」すると、自分を正確に理解できる

ここで大事なのは、語彙を全部暗記することではありません。「『悲しい』にはグループがある」と知っているだけで十分です。

なぜなら、感情が名前を持った瞬間に、あなたは感情の「外側」に立てるからです。

「悲しい」のままだと、感情の渦の中にいます。

でも「これは『喪失系』の悲しみだな。『寂しい』に近い」と分類できた瞬間に、自分の感情を客観的に見ている自分が生まれます。

たとえば、転職して3ヶ月目。

仕事には慣れてきたけれど、なぜか毎晩「悲しい」気持ちになる。「悲しい」のまま放置すると、「この転職は間違いだったのかも」と不安に変換されます。

でも因数分解してみる。

これは痛みではない。絶望でもない。じわっとした感覚...余韻系? いや、喪失系かもしれない。前の職場の人たちが「いなくなった」ことへの寂しさだ。

ここまで来ると、対処法が見えます。

前の職場の仲間にLINEすればいい。転職の判断が間違いだったのではなく、居場所が変わったことへの自然な反応だとわかる。「悲しい」を分解するとは、自分を正しく理解することです。

プロフィール

川岸宏司(かわぎし・こうじ)

株式会社DIL 共同創業者

読書と言語化が大好きな経営者。学歴なし・月収14万円から1冊の自己啓発書との出会いをきっかけに、本でビジネススキルを学ぶ。現在は、株式会社DILを含む複数の会社を経営し、各種SNS顧問・デザイン・書籍プロデュースの業務を担う。
2020年開始のXでは読書術・言語化術を発信し、5年で10万フォロワーを突破。
著書に『1%読書術』(KADOKAWA)、『耳を鍛えて4倍速読』(ダイヤモンド社)がある。
本書では、かつて読書感想文で20字しか書けず、言語化が苦手だったが、「言葉にして、届ける」を徹底的に磨き、ビジネスとして成功させるまでに至った全技術を綴った。
x:OnebookofMAG
note:https://note.com/onebookof_mag

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