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得したつもりが無駄遣い!? 知らず知らず陥りがちな心理効果3選

齊藤勇(心理学者)

「人間の攻略法」

お金の損得勘定は、意外とアバウトになってしまいがち。自分では賢くお金を使っているつもりでも、実は全くの逆...なんてことも起こりえる。その理由を解説してもらった。

※本稿は、齊藤勇 監修『人間の攻略法 ココロ研究所へようこそ』(Gakken)より、内容を一部抜粋・編集したものです。

 

もったいない!:サンクコスト効果

「あともうちょっとだったのに!次こそは...」クレーンゲームをやっていると、夢中になってしまうことはないか?なかなか取れないのに、あきらめられない。もうやめなきゃと思うけど、「ここまでお金と時間をかけたからやめたくない」とも思うよな。それを、「サンクコスト効果」というぞ。人間は、お金や時間をたくさんかけるほど、途中でやめるのがもったいなくなるんだ。

クレーンゲームやおもちゃのくじ引きがやめられなくなりそうだし、長い行列に並ぶと、途中でやめにくくなるのも同じだ。思い切って「あきらめる」っていうのは、なかなかできないことなのさ。

 

このお金は使っていいやつ!:メンタルアカウンティング

やった!たまたま行った親戚の家で、お小遣いに1000円もらった!さてさて、何に使おうか?お菓子を買ってもいいし、新しいマンガを買ってもいいし...。なーんて、すぐに使うことばかり考えてるんじゃないか?

でも、どうだろう?一生懸命お手伝いをしてためた1000円だったら、同じようにパーッと使おうとするかい?しないだろう?同じ金額なのに変だよな。

これは「メンタルアカウンティング」という人間の心のクセさ。思わぬ臨時収入はパーッと使っていいもの、コツコツ働いて得たお金は大事にするものと、同じ金額でも、心の財布でお金の種類を分けているんだな。

 

980円って安くない⁉:端数効果

お店で"980円”なんて値札の商品を見たことない?1000円と20円しか違わないんだけど、なんだかグッと安い気がするよな。これは「端数効果」というものさ。「1000円には届いていない」と意識させることで、お客さんが買いやすくなるんだ。

お店の人もこの効果はよく知っている。たとえば900円で利益が出る商品だとしても、「980円にして売っちゃおう」なんて考える店主もいるはずさ。でも、お客さんがお得に感じるならいいじゃないか。お客さんも主せもうれしいんだから、幸せな取り引きといえるだろう?

プロフィール

齊藤 勇(さいとう・いさむ)

立正大学名誉教授

早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。人間関係の心理学の中で、特に対人感情や自己呈示の心理などを研究。企業や学校での対人関係を良好にするスキルについても研究を深め、独自の「あいづち対話法」を開発し、その普及に務めている。日本あいづち協会理事長。日本ビジネス心理学会会長。大阪経済大学客員教授。近著『超・相槌』(文響社)、『ずるい心理学』(ぱる出版)など、著書は200冊以上。

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