
近年のプロ野球では、元選手が球団GMのような要職に就く例が増えてきている。野球インフルエンサー・トクサンTVが、近未来の野球界のビジョンについて、展望を語る。
※本稿は、トクサンTV著『野球ビジネス』(クロスメディア・パブリッシング)より一部抜粋・編集したものです。
2025年オフに、東京ヤクルトスワローズでは元メジャーリーガーの青木宣親さんがゼネラルマネジャー(GM)に就任しました。
これまで元選手がGMとなった事例は複数あります。1980〜1990年代には〝球界の寝業師〟と呼ばれた根本陸夫さんが西武、ダイエーで事実上のGMを務め、選手獲得に辣腕を振るっています。
北海道日本ハムファイターズ、横浜DeNAベイスターズでは読売ジャイアンツのV9戦士・高田繁さんがGMを歴任し、元読売ジャイアンツの右腕・木田優夫さんはメジャーリーグ挑戦を経て、2025年は北海道日本ハムファイターズでGM代行を務めました。いずれも、球団の制度や方針を改革するなど尽力された方々です。
ただし、元選手であれば誰でもOK、というわけではない。球団のフロント中枢で元選手が実権を握るようになったこと自体は時代の変化ではありますが、専門家で周りを固める必要もあると思います。
たとえば、日本の政治家にはえてして、社会人経験が少ない人が少なからずいる。でも、アメリカのドナルド・トランプ大統領はもともと不動産王、つまり一流のビジネスパーソンだったわけです。
だから英断もできるし、保留することもできる。改革を起こすことだってできる。一般社会のなかでしっかりとビジネスに向き合い続けてきた人は、すごく重要だと思います。
そういった意味では、NPB機構のコミッショナーが最近、財界のトップクラスだった方が就任されているのは良い傾向ですが、NPBにしても、オーナー会議にしても、もっと機能してほしいですけどね。
将来的にはダルビッシュ有投手(サンディエゴ・パドレス)、大谷翔平選手(ロサンゼルス・ドジャース)、たぶんないかもしれないけれど松井秀喜さんのように、日米で活躍したスーパースターが球界やNPBをもっとより良いものにしていこうと考えたときにコミッショナーとして旗を振り、その脇を経営や事業展開の専門家で固めるようなときが来ることを期待したい。
「プロ野球コミッショナー・ダルビッシュ有」は面白いかなと思います。
私個人の予想でしかありませんが、大谷選手はもしかしたら球団ではなくNPB機構を〝買収〟するのではないかと推測しているんですよ。
1球団を買収したところで球界の仕組みは変わらない。であれば、NPBは一般社団法人なのでどういう方法になるのかはわかりませんが、とにかくNPBを〝買収〟して機構内部から仕組みを大幅に変えて、各球団が持つ力とNPBが持つ力をまずイーブンにして、NPBが通達を出す機関ではなく、しっかりと統括していく組織に生まれ変わらせる。
こんな大がかりなことができて、財力もあるとしたら、もう大谷選手しかいません。
大谷選手は会社も設立していますが、なぜこれ以上お金を増やす必要があるのかと考えると、何か目的があるとしか思えなかったんですよね。たとえば、各球団の株51%を12球団分買うとか、もしかしたらそのあたりなのではないかと。
大谷選手の資金力なら、絶対買えますよ。メジャーリーグで動いているお金は、2024年ワールドシリーズの試合収益が阪神の年間収益を超えるという規模で動いていますから。
その規模感で野球をやって、毎年活躍して、さらには後払い制というとんでもないオプションもあって、CMもあって......彼の価値は、もう数兆円くらいあるかもしれません。そう考えると、プロ野球の12球団の株を買えそうですよね。
あくまで私個人の予想なので、そもそもご本人が聞いたら「バカ言うな、そんな面倒なことするわけないだろ」と言うかもしれないですけどね。
更新:05月03日 00:05