2025年08月22日 公開
「仕事に行きたくない」——そんな感情を一度や二度、抱いたことのある人も多いのではないでしょうか。
芸人で漫画家の矢部太郎さんは、とあるイベントでこのテーマについて質問されたときのことが、今でも心に引っかかっているといいます。
矢部さんの新刊『ご自愛さん』から、悩みを笑いに変えることについて綴られた一節をご紹介します。
※本稿は、矢部太郎著『ご自愛さん』より内容を一部抜粋・編集したものです
たしかに、あのとき、そんなようなことを言って笑いが起きた気がします。
でも、あのとき笑う必要なんてないし、笑いにしてはいけなかったと思いました。
笑うことで気持ちが楽になることはあると思いますが、質問をしてくださった方があのときそうなったとは思えないまま、今もいます。
悩みは、その人のものなのに、「僕も」で答えることなどできないと、そのときすぐに思って、質問してくれた方にお話をくわしく聞きました。でも、それも、ほかのお客さんがいる前でお話ししてもらうことではなかったと思っています。
明日仕事に行きたくない。そんな大切な本当のことを話してくださったのに。
更新:08月25日 00:05