皆さんは、御翔印(ごしょういん)というものをご存知だろうか?
...翔? 御朱印じゃなくて??
そう。空を駆けるこの紙は、謂わば各空港で貰える御朱印のようなもの。各空港に所縁ある筆が得意なクルー(整備士さんやCAさん、地上職員さん等)が筆書きしており、空港名のほか代表的な機影や滑走路がデザインされた印と空港番号が記載されています。
番号が振ってあるあたりも、各地を回って集めていく、まさにコレクター魂をくすぐる取り組み。
地域活性化を目的にJALとJTBが企画したもので、現在はJALの11の空港で展開(今後増えていくとのこと)しています。
この御翔印を保管する為のものが、今回ご紹介する御翔印帳。
赤と黒の2色展開で、この2つを繋げると鶴のマークが完成するのだが、発売直後にショップで入荷待ちになるほどの人気を誇っており、手に入れるところからコレクターズアイテムさながら。
まんまと販売戦略に乗せられている気もしますが、ここはふるさとを支援しにいきましょう!
■クリアファイル型のメリット
従来の御朱印帳は、山折り谷折りを交互に紙を折った形をしており墨書き筆に適した和紙素材で作られますが、こちらの御翔印帳はいわゆる葉書サイズで、ポケットの両面が写真を収めるようなクリアファイル型となっています。
本来の御朱印ならば、直接筆書きした方が記念にもなると思われますが、よくよく考えてみればこのスタイルはまさに今のニーズにぴったり合致した究極の形と言えるでしょう。
昨今の課題は主に2点
・コロナ禍で直接紙に記載できる寺社が減っていること
・旅行に御朱印帳を持っていくと嵩張る、そもそも持っていくことを忘れること
故に旅行時は結局紙で御朱印を貰うことが増えており、帰宅してからぺたぺたと糊で紙に貼ることになります。
これがファイル型なら、上記2点の懸念も気にせず、糊も要らず御朱印以外の旅の記念ポストカード等も一緒に入れて楽しむことすらできるのです...!
また、一味違ったお土産として家族や友人達と集める楽しみにも繋がります。最近は、御船印なるものも出ているようですね。元巫女としては御朱印文化の隆盛が筆文字ブームになることを密かに祈っています。
是非、あなたの旅行の思い出に御翔印帳を活用してみてください。
《写真提供:1枚目〔株〕JTB/2・3枚目 筆者》
更新:10月14日 00:05