今回紹介するのは、システム手帳の入門にも、ヘビーユーザー向け機能強化にも最適な「リフィルポート pen-info Tools」です。
ここ数年、システム手帳への注目が高まり、第四次システム手帳ブーム(※)が発生しています。
システム手帳の「システム」という言葉は組織・制度・体制・系統などの意味を持ちますが、その語源は「複数の要素が並び立ち、全体を構成する」という意味で、複数の機器・ソフトウェアが集まった「コンピュータシステム」がその代表例です。
システム手帳という言葉は、1982年に日本初の手帳ムック『月刊太陽別冊・手帳の本』(平凡社)で提唱された日本独自の用語で、多種多様なリフィル・パーツを必要に応じて組み合わせ手帳を構成できるようにしたものと定義しています。
つまり、バインダーだけでなく、様々な形式の筆記用リフィルや、ポケットリフィル、ペンホルダー、さらには整理・収納用品などを組み合わせてはじめて「システム手帳」と呼ぶのにふさわしいと言えます。
本製品は、Ashfordとステーショナリーディレクター・土橋正さんのコラボ製品です。
Ashfordは、システム手帳の革バインダー、筆記リフィル、ポケットリフィルなどを豊富に提供していますが、本製品はAshfordと土橋さんの強力なタッグにより、システム手帳の新たな使い方を提案するこれまでにない魅力的なパーツを組み合わせたセット製品となっています。
本製品に含まれるパーツは、以下の通りです。
■リフィルポート
本製品の中核部分であるハードカバーバインダーです。表紙の素材にはコーティング帆布を使用しており軽量で開きも良いため、普段使いのバインダーとしても保存用バインダーとしても使用可能です。
■リフィルワーク
1枚のリフィルを挟んで使用するライティングボードです。ペンホルダーもついており、ジョッターのように立ち作業で使用したり、リフィル1枚に集中して机上で作業を行ったりすることが可能で、完結した最小限の作業環境として運用できます。
■ハードリフィルブルーフレーム
厚口用紙に青い枠をデザインした筆記用リフィルです。紙種はアラベールのスノーホワイトで、適度なざらつき、高白色の紙色、裏抜けしない紙質により、万年筆との相性も良好です。バインダーに挟んだ際に見た目・感触とも存在感を際立たせられるので、重要な内容を記載するのがおすすめです。
■数字のシール
インデックス、リフィル整理、日付などに使用する数字シールです。書体はヘルベチカを採用しているため、華美にならずしっかり印象に残る視認性です。
■フラップブックマーク
リフィルの分類としおり機能を兼ねる特殊リフィルです。リフィルを一まとめにして抜き差しするのにも便利です。
■オリジナルタグ
表紙の素材であるコーティング帆布を使用したタグです。ちょっとしたアクセサリーに。
システム手帳を使用したことのないユーザーは、このセットに好みのスケジュールリフィルとメモリフィルを組み合わせて、システム手帳の入門用として使用しても良いでしょう。
既に愛用のシステム手帳があるヘビーユーザーは、リフィルポートを保存バインダーとし、その他のパーツは愛用のシステム手帳に組み込んで機能拡張に活用するのも良いと思います。
またこのセットを手にして各パーツを使用してみることで、今まで使用したことのないパーツにも改めて思いを巡らせ、システム手帳の新たな構成を考えるきっかけになるのではと期待しています。
Ashford リフィルポート pen-info Tools
https://www.ashford-style.com/fs/ashford/0329
※第四次システム手帳ブーム
1968年に国内初のシステム手帳「システムダイアリー」が発売されたことによる第一次システム手帳ブーム、1984年にfILOFAXが国内で正式に発売開始したことによる第二次システム手帳ブーム、2002年にフランクリンプランナーが国内店頭販売開始したことによる第三次システム手帳ブームに続き、2015年頃から発生し継続中のブーム。
第四次システム手帳ブーム発生の要因は複数存在するが、Ashfordブランド誕生30周年の2016年に、ブランド創立初期の旗艦製品「プレスコット」を復刻したり、Ashford発の規格であるM5・HB×WA5サイズの製品を再生したりしたことも一因と考えられる。
《写真提供:アシュフォード〔株〕》
更新:10月14日 00:05