――最後に、同世代の読者にぜひ何かアドバイスを。
【佐久間】自分の場合、「これは好きで一生続けていくだろうな」というものを、早く見つけられたのは良かったと思います。具体的にはエンタメ鑑賞とラジオ視聴です。
「いろんな仕事をしているのにチェックする時間がよくありますね」と言われるのですが、ゴルフが好きな人はどんなに仕事が忙しくても行くじゃないですか。それと同じですよ。
そして、それをSNSで発信することも非常に大切だなと感じています。映画を観た感想をツイッターなどでつぶやくだけでもいいのです。何年も地道に続けていると、そのSNSが膨大なアーカイブとなります。
僕自身も発信し続けて、「佐久間はエンタメとラジオ好き」とゆるく認識され、30代後半からテレビマン以外の仕事が増えました。ラジオのパーソナリティーの仕事をいただけたのも、発信を続けたからです。
発信は何歳から始めても遅くありません。活躍の場を広げたいと考えているのであれば、今日からでも発信を検討してみてください。
独立を視野に入れている人は、「会社という看板がなくなっても仕事してくれる人」を想像してみましょう。最低でも3人は必要。僕は4~5人、思い浮かんだので決心しました。会社から離れても生きていけるように、自分をブランド化することを意識してきました。だから、「らしくない」ゴールデン番組の仕事は、ずっと断ってきたんです。
【プロフィール】佐久間宣行(さくま・のぶゆき)
1975年、福島県いわき市生まれ。1999年にテレビ東京に入社。『ゴッドタン』『あちこちオードリー』『ピラメキーノ』など、数多くの人気番組を手がける。2021年3月末に同社を退社し独立。2019年4月からはラジオ『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO) 』のパーソナリティーも担当。YouTubeチャンネル「佐久間宣行のNOBROCK TV」も人気。
更新:11月23日 00:05