THE21 » キャリア » シリコンバレー流「1on1ミーティング」で部下を見透す“9つの話題”

シリコンバレー流「1on1ミーティング」で部下を見透す“9つの話題”

2020年11月11日 公開
2023年02月21日 更新

世古詞一(サーバントコーチ代表取締役)

 

テーマの潜在的な「奥行」を掘り下げる

「すり合わせ9ボックス」は、1on1の前の準備やあとの振り返りに使ってもいいですし、部下と一緒に見ながら1on1を進めるのもいいでしょう。いずれにせよ、上司がやるべきことは、各ボックスを深くすり合わせることと、各ボックス間をつなげることです。

「ボックス」と呼んでいる通り、それぞれのテーマには奥行があります。奥のほうには、部下自身が言語化できていない、潜在的な思いがあるはずです。

ですから、「どうしてそう感じたの?」「なるほど、ではこういう視点では?」などと質問を投げかけて、各ボックスを深くすり合わせることが必要です。

すると、部下が話すことに納得できないことも出てくるでしょうが、それはむしろ歓迎すべきこと。「すり合っていない」ことが認識できたというのは、大きな進歩だからです。

それを踏まえて、上司から見えているものを押しつけるのではなく、伝える、あるいは合意点を探るなど、対応ができます。そして、例えば「過去」の「業務」を振り返って、この1週間の成功経験や失敗経験を洗い出したら、「未来」の「業務」の改善につなげる。

また、その経験が部下の能力をどう伸ばすかという「パーソナリティ」のボックスに話をつなげ、さらに「将来キャリア」のボックスにつなげる、ということもできるでしょう。こうして、ボックスのテーマを活用しながら対話を行ない、部下を支援しましょう。

THE21 購入

2024年12月

THE21 2024年12月

発売日:2024年11月06日
価格(税込):780円

関連記事

編集部のおすすめ

デキる上司は奉仕型!? GAFAに学ぶ「部下の主体性を引き出す方法」

ピョートル・フェリクス・グジバチ

「テレワークでは部下がサボる」と心配する上司が知らない"リモートの劇的効果”

倉貫義人(ソニックガーデン代表取締役社長CEO)