ヒントとなるのは「コーチング」という指導方法でしょう。
相手に対して一方的に指示するのではなく、相手に寄り添ったコミュニケーションを行うことで、相手自身に答えやすべきことを気づかせるというものです。
たとえば、「業績不振の原因を聞く」場合、「なぜ目標を達成できないのか、一緒に考えてみよう」というスタンスで、相手の考えを聞く。そして、それをさらに掘り下げたり、アドバイスしたりすることにより、本人が自分でその改善策を見つけ出していくのです。上司が自分の考え方を、一方的に部下に押しつけることはありません。
そもそも、自分のやり方を押しつけようとするから、それがうまくいかないことにいら立ち、パワハラとなる発言に至ってしまうのではないでしょうか。
パワハラ防止法施行により、何がパワハラになるかの細かいルールを知ることはもちろん重要です。ただ、大前提として「指導といじめは違う」「コーチングのアプローチ」を意識するだけでも、パワハラと言われることは少なくなるはずです。
更新:11月24日 00:05