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昭和のスポコン発想は危険!パワハラ上司の特徴は「指導といじめの混同」

2020年03月13日 公開
2024年10月31日 更新

布施直春(人事・労務コンサルタント)

上司は部下の「コーチ」であれ

ヒントとなるのは「コーチング」という指導方法でしょう。

相手に対して一方的に指示するのではなく、相手に寄り添ったコミュニケーションを行うことで、相手自身に答えやすべきことを気づかせるというものです。

たとえば、「業績不振の原因を聞く」場合、「なぜ目標を達成できないのか、一緒に考えてみよう」というスタンスで、相手の考えを聞く。そして、それをさらに掘り下げたり、アドバイスしたりすることにより、本人が自分でその改善策を見つけ出していくのです。上司が自分の考え方を、一方的に部下に押しつけることはありません。

そもそも、自分のやり方を押しつけようとするから、それがうまくいかないことにいら立ち、パワハラとなる発言に至ってしまうのではないでしょうか。

パワハラ防止法施行により、何がパワハラになるかの細かいルールを知ることはもちろん重要です。ただ、大前提として「指導といじめは違う」「コーチングのアプローチ」を意識するだけでも、パワハラと言われることは少なくなるはずです。

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