2020年03月06日 公開
2020年04月07日 更新
もし、読者諸兄が「残念なビジネスマン」になってしまい、海外逃亡するとしましょう。
いやいや、そんなことはないって!って言うかもしれませんが、世界を股にかけていたカリスマ経営者ですら、箱のなかに隠れねばならぬ時代です。
ベルサイユ宮殿で結婚披露宴をあげようが、藍綬褒章という読めもしないものを受賞しようが、日本中のビジネスマンが神様のように慕っていても、なんのご挨拶もなくこっそりと海外へ逃げるのです。当代屈指の無罪請負人が弁護士についても、残念なビジネスマンになるのです。
他人事ですが、人ごとではありません。
読者のみなさん、危機管理してますか?
あ、逃げなくちゃ!
となってからでは、遅いです。
かのゴーン氏ですら、フランス、ブラジル、アメリカ、レバノンと4カ国も逃亡先を用意し、逃走資金22億円。メンバーに元米陸特殊部隊(グリーンベレー)を迎えたとかいう夜逃げ屋は、数ヶ月前から空港等を下見していたとの噂です。
そんなお金は払えん!という普通のビジネスマンのために、海外逃亡の心得をまとめました。
今回のコロナ騒動のように、突然、町を閉鎖されることもあるので、ただ逃げればいいというものではありません。それなりの逃亡先を確保してこそ、逃げるが勝ち!と笑えるのです。
逃亡先を選ぶときは、まず宗教を確認しましょう。
いわずもがなですが、毎晩、焼き豚で一杯やらないと眠れない!という御仁は、イスラム教は避けてください。もちろん、とんこつラーメンはありません。イランやモロッコのようなムスリムの国でも豚肉やお酒は手に入りますが、禁忌なお店の常連になったら目立ってしまいます。
日陰者ですから、人目につかぬよう慎んだ生活を心がけましょう。
またイスラム教の町では、1日に3〜5回もアザーンという放送が鳴り響きます。
トルコでは明け方、アザーンでも起きれない人のために「目覚まし隊」なる人たちが近所迷惑な音を響かせて練り歩き、町ぐるみで熟睡できないシステムになっていました。
音に神経質な人、あるいは逃亡記を執筆するために集中したい!そんな方はイスラム教は向いていません。
一方、キリスト教は概ね静かですが、念のため教会から離れたほうが賢明です。
南アフリカで教会の隣に住んでいたとき、非常に熱心な少年少女合唱団だか、聖歌隊が毎日練習。その熱意たるや凄まじいもので、ひと文字も半生記を書けませんでした。
更新:11月24日 00:05