2020年03月18日 公開
2022年06月07日 更新
――面白い番組企画を思いついたとしても、プロデューサーが出演者やスタッフを上手く導かなければ、形にすることはできない。収録の現場で、佐久間氏はどのようなことを心がけているのだろうか。
「自分にできることとできないことをちゃんと見極めて、できないことは人に任せるようにしています」
――実は佐久間氏は、30代半ばまで、番組制作に関して、なんでもかんでも自分でやるタイプだったという。コント番組『ウレロ☆シリーズ』は、シーズン4まで全話、最終的に佐久間氏が編集したという。
「でも、40歳を超えたあたりから、『自分の能力はもう伸びないから、自分を過信しないほうがいい』と思い始めました。抱えている番組の数が増えたこともあって、『不得意なことは他の人に任せたほうが良いものができる』と考え方を改めたんです」
――もっとも、番組に対するクオリティに関して妥協するつもりはない。そこで、スタッフに仕事を任せるときは、企画内容について細かく丁寧に説明する。ただ、出演者については、相手によって伝え方を変える。すでに一定の地位を築いている実力派芸人には細かく説明する一方で、まだ若手の芸人に対してはあえて細かく説明しないようにしているそうだ。
「若手芸人に細かく説明しすぎると、『言われた通りやらないといけない』と真面目に考えてしまい、縮こまってしまうからです。そこは相手のキャラクターを見て変えますね」
――常に自分や相手の内面に目を向ける。そのことが、佐久間氏のプロデュースの根底にあるようだ。
更新:11月22日 00:05