2020年02月19日 公開
2023年02月24日 更新
生命保険会社のマネージャーとして様々なチームを急成長に導いてきた八木昌実氏。その手法はさぞや厳しいものかと思いきや、部下との対話を第一に重視する、いわば「急がば回れ」とも言うべきものだった。マネージャーとして、チームで素早く成果を上げる方法を詳しくうかがった。
取材・構成 辻 由美子
私はプルデンシャル生命に入社して2年目に全国トップの営業成績を修めたこともあり、個人としてのパフォーマンスには絶対的な自信がありました。
マネージャー(営業所長)になったときも、強いリーダーシップを発揮して、ぐいぐい引っ張っていけば、チームは伸びると信じていました。ところが現実は思うようにいきません。
試行錯誤の末にたどり着いたのは、強い人ではなく、部下から信頼される人が本当に良いマネージャーだということ。
それを痛感したのは、海外も含めて、数多くの支社でマネージャーを務めてきた経験でした。
全国最下位の仙台支社の再建を言い渡されたときには、チームのメンバーはそのままで、わずか10カ月のうちに全国2位のチームに引き上げることに成功したこともありました。
私が何をしたのかというと、成績がそこそこの中間クラスのメンバーのケアを徹底したのです。そして彼らから信頼を得ることで、仙台支社の売上げを飛躍的に伸ばすことができたのです。私が注目した中間層とはどんな人たちか。それは組織の6割を占める人たちのことです。
更新:11月21日 00:05