2020年01月06日 公開
2023年02月24日 更新
まず、獣を暴走させないセッティング――刺激を取り除いた環境を作りましょう。
例えば「スマホを遠ざける」。
通知音が鳴らなくとも、電源が入っていないときでさえ、視界に入る場所にスマホがあるだけで集中力が20%下がる、というデータがあります。スマホ依存が激しい人は、一定時間使えない状態にする「スマホ用タイマー付き金庫」を利用する、といった策を取りましょう。
同僚から声をかけられるのも集中力を削ぐモト。ハーバード大学の研究では、我々の生産性の10%以上は隣の席に座る人間の質で決まる、というデータがあります。必要に応じて、一人になれる場所にこもるか、「○時まで声をかけないで」と頼むと良いでしょう。
その上で、「感情コントロール」のスキルを上げましょう。これが、獣を飼いならす最大の決め手です。
獣は、ネガティブ感情に強く反応します。誰かに対する苦手意識、理不尽な出来事への怒り、成果が上がらないくやしさなどの他、「飽き」や「退屈」も侮れないネガティブ感情です。
コントロールするには、大きく分けて2つの方法があります。
一つは、乱れた意識を一点に戻す作業を繰り返すこと。マインドフルネスの呼吸法はその代表例です。
呼吸に意識を集中し、雑念が浮かんだらその都度戻す、という作業を繰り返すと、集中に向かう「心の筋力」が上がります。
もう一つは、自分の感情を観察する「セルフモニタリング」。客観的に自分の心を見つめることで、距離を置く作戦です。
更新:11月25日 00:05