2019年12月18日 公開
2023年03月31日 更新
もちろん正攻法で成果をあげることも大切ですが、それでもダメなら搦手から攻めるのもありです。上司がゴマをする部下ばかりを重用するのであれば、ゴマをすればいいのです。それによって、やりたい仕事ができ働きがいを感じられるなら、なんてことはありません。キャリアを重ねたミドルならその程度の老獪さはあってしかるべきでしょう。
部下に理不尽な要求をしてくる上司に対しても、「上司も上に無理を言われて苦労しているのだろう」と理解するスタンスで接すれば、年の功を活かし、上司とチームとの間に立って相談に乗る役割を担うことができるかもしれません。上司(顧客)を研究すればするほど、作戦の数は増えていきます。
そして、どんなに気に入らない上司であろうが、自分に対する評価の言葉は謙虚に受け止め、自分を振り返る材料にすること。これも顧客からのクレームと考えればいいのです。理不尽に思えるクレームにも一抹の真理はあるものです。すべては、自分に対するありがたいフィードバックです。素直に耳を傾け、自分自身の改善に活かしたほうが、どう考えてもプラスです。
また、逆に捉えれば、どんなに批判的な評価であろうと数あるクレームの一つと考えれば気が楽になります。たかだか一つのクレームに人の全人格や全存在を否定する力はありません。「そういう見方もあるのか。参考にしよう」と客観的に冷静に受け止めればいいのです。
実際に独立・起業すれば、難しいタイプの顧客との関係構築に苦労する局面も必ず訪れます。自律型人材を目指すあなたにとって、合わない上司がいることは、さらに自分を磨くためのチャンスとも言えるのです。
更新:11月24日 00:05