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40代がこれから直面するヤバい「職場の大激変」とは⁉

2019年12月09日 公開
2023年02月24日 更新

河合雅司(人口減少対策総合研究所 理事長/作家・ジャーナリスト)

目指すべきは小さな稼げるビジネス

組織、個人のどちらにも大事なのは、変化を前提に未来を考えること。「今のままでなんとかなるだろう」という考え方はもはや通用しません。ただ、これから起こる変化を恐れたり、マイナスに捉えたりする必要はありません。これだけの大きな変化は、チャンスでもあるからです。

今後は間違いなく、高齢者向けのサービスや商品のマーケットが拡大します。そのニーズに応える新たなビジネスを立ち上げれば、時代が変化しても利益を上げられる組織を作れます。

しかも人口減少の時代には、大きなビジネスを目指す必要はありません。長らく日本企業の成功パターンであった大量生産・大量販売モデルは、人口増加の時代だから成立しました。

今後は国内市場が縮小するのだから、スモールビジネスを目指せばいいのです。全体の売上高や利益は小さくても、社員一人当たりの数字では大企業を上回ることができれば、「成長するビジネス」として十分やっていけます。

そもそも人口が減れば、多くの企業は現状維持できなくなり、働く人たちも、職場の仕組みや環境の変化を前提に将来の人生設計を描くことが求められます。若い世代が減る中で一定の労働力を確保するため、定年制を廃止する会社も増えるでしょう。

 

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著者紹介

河合雅司(かわい・まさし)

人口減少対策総合研究所 理事長/作家・ジャーナリスト

1963年、名古屋市生まれ。中央大学卒業。産経新聞社論説委員を経て、一般社団法人「人口減少対策総合研究所」理事長に就任。現在、高知大学客員教授、大正大学客員教授、日本医師会総合政策研究機構客員研究員など多くの職務を兼任。厚労省をはじめ政府の各有識者会議委員も務める。ニッポン放送のニュース解説番組『ザ・フォーカス』(18:00~20:20生放送)のレギュラーコメンテーター。新聞、雑誌などで複数の連載も手掛ける。2014年に「ファイザー医学記事賞」の大賞、18年にNPO法人ひまわりの会「ひまわり褒章」の個人部門賞、19年に「第80回文藝春秋読者賞」など受賞多数。人口減少日本で起きることを克明に描いた著書『未来の年表』(講談社現代新書)、続編の『未来の年表2』(同)、最新刊の『未来の地図帳』(同)はいずれもベストセラーとなり、累計で86万部(2019年9月末日現在)を突破した。これら以外にも『日本の少子化 百年の迷走』(新潮社新潮選書)、『河合雅司の未来の透視図』(ビジネス社)、『マンガでわかる未来の年表』(講談社、漫画・水上航、監修・河合雅司)など数多くの著書がある。

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