2019年11月24日 公開
2023年08月07日 更新
マーケティングから販売促進、店舗運営、IT化への対応、ビッグデータの活用にあたって必要な統計学、社会の動きを先読みする時事力まで、企画・マーケティング職に求められる知識やノウハウが身につく資格を紹介。
統計学の知識や活用力を評価する試験です。どちらかというと「理論寄り」で、統計学の基本的な用語や概念を理解したり、事例問題を解きながら統計分析の手法を学んだり、統計学の理論をじっくり学びたい人に向いています。研究者や医師、会社員など様々な職業の人が受験をしています。(鈴木氏)
データ分析の技能を評価する資格で、統計スペシャリストの人材ニーズの高まりを受けて2015年に誕生しました。エクセルを用いて統計処理する実務的なスキルが身につきます。試験では、コンピューターを使ってエクセルを操作し、データ分析結果をもとに解答する実践的な問題が出されます。(鈴木氏)
ウェブ解析とは、アクセス解析のデータを活用して、ウェブマーケティングの効果を最大化することです。ウェブ解析士は、ウェブ解析の知識やノウハウを身につけ、実務に役立てることを目指した資格です。インターネット広告がマーケティングや販促の主流になった今、ウェブ解析は重要なスキルです。(鈴木氏)
マーケティングに関する知識やノウハウを総合的に学べます。試験ではケーススタディをもとに出題されるので、具体的な事例をもとに戦略や施策を考える訓練にもなります。理論だけでなく、仕事ですぐ役立つ実務知識や時事情報が習得できます。(鈴木氏)
ウェブやSNSなどインターネットの特性を生かしたマーケティングの知識やノウハウが身につく資格です。試験では、インターネット広告の種類や特徴、検索エンジン対策のノウハウなども出題されるので、実践的な知識を学べます。(鈴木氏)
日本経済新聞社主催による、時事や経済をテーマとする検定試験です。様々な業界の最新動向から社会・国際情勢まで、幅広い内容から出題されます。問題を解きながら、「この業界ではこんな動きがあるのか」といった学びやビジネスのアイデアを得られる内容です。企画職にお勧めです。(鈴木氏)
販売促進の企画立案や売り場作り、接客技術、在庫管理に至るまで、店舗運営に関わる専門知識やノウハウについて学べます。流通業界唯一の公的資格で、1級や2級ともなれば高度な専門知識を習得できるので、社内評価にも有利に働くでしょう。(高島氏)
管理職向けには、会社の数字を読んで判断する力、部下のモチベーション管理やメンタルヘルスケアを学べる資格をリストアップ。また、労務・人事向けには、2019年4月から本格的に進められている「働き方改革」に対応できるような資格を紹介。
企業経営全般にわたる幅広い知識を身につけるのに最適な資格。気軽に目指すには若干ハードルが高いですが、ビジネスに活用できる各種スキルを幅広く網羅していて、評価も高い資格なので、組織で上を目指すなら取っておきたい資格です。2~3年かけても狙う価値はあります。(鈴木氏)
経済・財務・法務・人事など幅広い分野の知識が必要とされ、そのうちの1つか2つは必ず自分の仕事と重なるため、40歳以降のビジネスパーソンに親和性の高い資格と言えます。社内で役立つだけでなく、独立する場合にも、この資格を持っているだけで「信用」が違います。(高島氏)
メンタルヘルスケアでは最も代表的な検定です。試験は、人事労務管理スタッフや経営幹部向けの「Ⅰ種」、管理職向けの「Ⅱ種」、一般社員向けの「Ⅲ種」に分かれています。管理職は、部門内のメンタルヘルスケア対策に焦点を当てた「Ⅱ種」取得を目指したいところです。(鈴木氏)
財務諸表を読むスキルを評価する検定です。会計知識ゼロの人が、会計知識の勘どころを体系的に学ぶなら、簿記検定よりもこちらが入り口としてお勧めです。会社の数字を読む力を磨くには、2級を目指したいところ。数字を根拠にプレゼンなどができれば、説得力が増すことは間違いなしです。(鈴木氏)
モチベーション管理のノウハウが学べる資格として、近年注目されています。㈱リンクアンドモチベーションと東京未来大学によって共同開発された様々な理論や手法を学ぶことができます。実践的かつ濃い内容なので、組織のマネジメントのみならず、個人のモチベーションアップにも役立つでしょう。(鈴木氏)
ビジネスで成功するための「心の科学」を実務に応用するための検定試験。チームのモチベーション向上や組織文化の改革など、組織マネジメントに役立つ心理学の知識を学べます。マネジメントだけでなく、営業やマーケティングに役立つ心理学的な手法も学べるので、営業力の強化にもうってつけです。(鈴木氏)
「働き方改革」に直結する労務管理や社会保険に関する資格です。「働き方改革」に伴い労働基準法が改正され、遵守しない企業には罰則が課せられます。この改正をしっかり職場に根づかせる役割を担うのがこの資格者です。業務独占資格なので、独立したい人は持っていると有利です。(高島氏)
労働災害を防ぎ、快適な職場環境を整えるのが衛生管理者の仕事です。近年、衛生管理者が遵守すべき労働安全衛生法関係の改正が頻繁です。メンタルヘルス関係の改正もあり、ストレスチェックの実施が企業の義務となりました。これらを実施するうえで、衛生管理者としての知識が役に立ちます。(高島氏)
働くときに必要な決まりやルールを学べる検定です。まだ認知度は低いですが、厚生労働省の後援によるお墨つきがあります。「正社員はもちろん、パート、アルバイト、学生、派遣社員、そして管理職まで、様々な立場の人が職場で役立つ法律知識を身につけられる」ことがウリです。(高島氏)
更新:11月28日 00:05