不動産投資というと、大きな金額が必要で投資ビギナーにはハードルが高いというイメージを持っている人もいるだろう。しかし、実は、外してはいけないポイントさえ押さえれば、低リスクで安定的な収入を長期にわたって得られる投資法なのだ。様々な投資の経験が豊富な午堂登紀雄氏に、そのポイントを教えてもらった。
株式投資やFX、先物取引など、数々の方法を駆使して億単位の資産を築いた投資のスペシャリスト、午堂登紀雄氏。それらの中でも、資産形成において最も重要な位置を占めているのが、不動産投資だ。午堂氏は、不動産投資はサラリーマンが始めやすく、かつ、着実に、大きく資産を増やしやすい投資法だという。なぜ、そのように言えるのだろうか。
「不動産投資というと、バブル期に流行したような、不動産を安く買って高く売り、その差益を得るものだというイメージを持っている方がいるかもしれません。しかし、私が言う不動産投資は、それとは違います。不動産物件を購入し、他の人に貸して、家賃を収入として得るという、手堅い方法です」
とはいえ、不動産は高い買い物であることに変わりはない。普通のサラリーマンが安心して手を出せるものなのだろうか。
「そこで出てくる選択肢が、ローンです。サラリーマンは安定した収入があるため金融機関からの信用が高く、融資を受けやすい。『不動産投資はお金持ちしかできないもの』というイメージを持っているとしたら、それもまた誤解です。サラリーマンが少ない自己資金で始めることができ、着実に資産形成できる方法なのです」
他の投資方法と比べても、不動産投資には多くの魅力やメリットがあるという。
「株に投資したいからといって、銀行からお金を借りることはできません。しかし不動産なら、資産価値を評価してくれて、それを担保に貸してもらえます。そして、何より大きな魅力は安定性です。株やFXは、景気などの影響をダイレクトに受けて市場が大きく変動し、利益が出たり、損失が出たりしますが、不動産の家賃は、不景気になったからといって、すぐに半分になったりすることはあり得ません」
個人の運用能力と無関係に利益が得られるのもメリットだ。
「株やFX、仮想通貨など、売買差益を狙う投資には技術が要りますし、刻々と変わる価格に惑わされないメンタルも求められます。しかし、不動産なら、良い物件を買いさえすれば、あとは自分の能力と無関係に、物件が稼いでくれます。物件の管理に関しても、専門の業者に手数料を払えば一任できるので、自分が考えたり手間をかけたりする必要は、他の投資法よりも少なくて済みます」
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更新:11月22日 00:05