2019年07月12日 公開
高校時代の私は、朝から晩までずっとシャープペンかボールペンを握っていました。板書の量が多く、課題もたくさん出る学校に通っていたためです。
利き手である右手だけがやたらに疲労する中、友人が教えてくれました。
「シャーペンって、ずっと握ってるから、軽い方がいいって思うじゃん? 重い方が、力が要らなくて楽なんだよ」
手の負担を軽くすること、イコール、持つものを軽くすることだと思い込んでいた私には、目から鱗の一言でした。
大昔のこんなやりとりを想起させたのが、パイロットコーポレーションの『オプト』です。
200円(税抜)とお手頃ですが、そのお値段も含めてとっても優秀。
まず、振れば芯が出せてノック音が生じない点は、静かな場所で使う際、ストレスになりません。
それに加えて、細すぎず太すぎずの握りやすいボディ、押しつけなくともしっかりペン先が紙につく程良い重さ、筆記中に不意に滑ることを防いでくれるグリップは、使用する人への配慮に溢れています。
熱が入ると、ついつい手に汗握る状況となり、それがそのままシャープペンにまで伝わってしまうことがあるんですよね……。前ぶれもなく指から抜け、バキッ、という鈍い音と共に芯が折れ、酷い時にはそのまま床に本体を落としてしまっていた……そんな苦い経験をしたのは、私だけでしょうか? そうそう、落としにくい工夫もされていて、ボディの上部には10万回挟んでも壊れないクリップが装備されています。
このように、書き心地以外の面が考慮されているのも、嬉しいポイントです。
いつでも快適に使える一品ですが、長時間続けて筆記することの多い方、ノートやファイルに留めた状態で持ち歩くことの多い方へは、特にお勧めします。
同シリーズにはボールペンもあるので、場面に応じて使い分けても良いですね。
《写真提供:〔株〕パイロットコーポレーション》
更新:11月22日 00:05