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どん底に落ちたからこそ身についた「鋼のメンタル術」

2019年04月09日 公開
2023年03月07日 更新

大坪伸(経営コンサルタント)

ポジティブシンキングではなく「多角的な視点」を

ポジティブシンキングというと陳腐に感じるかもしれませんが、物事を多角的に見ることが重要なのです。それには訓練が必要ですが、心がけ一つで改善が可能です。

まずは、当たり前のことに感謝できるようになることです。それができれば、今まで当たり前だったことを愛おしく感じるようになります。

たとえば、犬の散歩をあまりしない人がいますが、それは、犬の存在が当たり前になっているからです。ところが病気が発覚して余命が短いとわかった途端、散歩に連れて行ったり、いい餌を与えたりするようになります。

当たり前でなく、それを愛おしいと思うと、接し方が変わるのです。日頃から当たり前だと思っていることに感謝することは非常に大切です。

 

悩むのだったら「意味のある悩み」を

メンタル的に楽になるということは、抱える問題がなくなるということです。

ところが自分のメンタルが弱いと自覚している人は、意味のない些細な問題を抱えていることが多い特徴があります。

たとえば、大勢の前でプレゼンする時に緊張してうまく話せないという悩みは、いかに大勢を説得して信頼を勝ち取るかという本来の目標の前では些細な問題です。

既存の行動の中にあるのは無駄な問題であり、本来は、成長したり未来をよくするための「意味ある問題」を抱えるべきです。

そうした前向きな意味ある問題を解決することが人間の成長・進化であり、それにともなって、メンタルも鍛えられていくのです。

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著者紹介

大坪伸(おおつぼ・しん)

経営コンサルタント/コピーライター

福岡県生まれ。17歳で住宅リフォームの訪問販売の営業マンとして働き始める。すぐにトップ成績を修め、高校を中退してビジネスに専念する。翌年、独立し神奈川県・横浜市を拠点に起業し、初年度に年商5億円を突破。従業員も100人を超え、湘南に営業所を構えるなど事業を拡大していく。しかし、取引先や部下の裏切りにあい、1億円の借金を負うことに。その後、ホストやパチプロなどで生計をたてながら大阪、福岡、東京、神奈川を転々とする。26歳頃から、再起を図るため営業マン時代から培ってきた経験をベースにしたコンサルティング活動をスタート。同時に、マーケティングやITなどに関する海外の文献を研究。自身の経験と文献に基づいた理論をミックスしたコンサルティングが功を奏し、ビジネスは軌道にのって再び億万長者に。その後、欧米の成功者を研究し、独自の成功メソッドを確立する。経営コンサルタント、コピーライターに加え、ミュージシャンとしてもメジャーデビューを果たす。以降、様々な事業を展開し今に至る。ふつうの人が成功を掴むためのマインドセットのやり方など、人のやる気に火をつけるノウハウが話題を呼んでいる。

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