2019年01月24日 公開
このように、成熟産業にある企業がインパクトカンパニーへと生まれ変わるためには、いくつかの条件がある。
その一つが、「地球的視点を持ってビジネスを展開すること」だ。どんなに規模が小さいと思われる事業でもそれが可能であることは、会宝産業の例が示してくれている。会宝産業は自社を「解体業」から「静脈産業」と定義しなおすことで、それを実現した。
もう一つの特徴は、ローカル企業だからこそ培われた現場の知恵を、誰でも活用できる技術へと昇華したことだ。長い年月によって培われた会宝産業の「リサイクルのノウハウ」は、実は世界に通用するものだった。しかも、それをプラットフォームとして開放したことで、世界中のリサイクル業者が喜んでそこに集ってきたのだ。
(神田昌典著『インパクトカンパニー』(PHP研究所)より)
更新:11月22日 00:05