2018年10月15日 公開
2023年07月03日 更新
これから先、日本や世界、また様々な社会の仕組みはどう変わっていくのか。来る未来を予測し、備えることができる本を紹介する。
『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』
佐藤航陽著
幻冬舎/1,620円(税込み)
これからの「お金」のかたちとは?
仮想通貨や人工知能など、新たな技術を活用した次世代の経済を生み出すことを使命とするIT起業家が、“お金”の本質に迫る。
「著者の佐藤氏は、『お金を崇拝の対象にするのは自分の世代で終わりにしたい』と言い切っていて、その理念を体現するようなサービスを自分の会社で提供している。これだけ規制が多い日本でよくぞ果敢にチャレンジしていると思うし、ひと昔前なら研究の世界で名を成したであろう人材が上場企業の社長をやっていることに感服します。先ほどの落合氏と同様、アカデミズムと実業の両方を実践しているトップランナーが、未来について何を考えているかを知ることができる優れた著作です」(神田氏)
『新事業企画・起業のための 実践ブロックチェーン・ビジネス』
株式会社ブロックチェーンハブ著 増田一之監修
日本能率協会マネジメントセンター/2,376円(税込み)
ブロックチェーンの実践的テキスト
ブロックチェーン技術を、実際のビジネスにどう活用すべきか。金融、製造業、サービス業、自治体など、国内外の幅広い事例から詳しく解説する。
「2017年には新規仮想通貨公開(ICO)の調達額が4,500億円を突破するほどブロックチェーン技術は拡大しているが、日本では規制が入り始めたばかり。今の段階で企業がブロックチェーンを活用するなら、どこまでが確実でどこからが危ういのかを、法律やビジネスチャンスの面から明らかにした本。海外ではブロックチェーン関連のノウハウ本が多数出版されているが、実践で役立つレベルの高さは本書が抜きん出ている。このテーマについて学びたいとき、常に立ち戻るべき教科書的な存在です」(神田氏)
更新:11月22日 00:05