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3食コンビニの人は、脱・お弁当を!

2018年08月24日 公開
2023年03月14日 更新

浅野まみこ(管理栄養士/食生活コンサルタント)

 

オススメ コンビニアレンジ②

■手作りできる!「チキンバーガー」

 唐揚げと同じくらいの人気があるフライドチキン。それをハンバーガー用のパン・バンズに挟むと、満足感が上がります。とはいえ、揚げ物と炭水化物だけでは栄養バランスに少々難あり。そこで、千切りキャベツも挟みましょう。さらにボリュームが増え、野菜もとれるうえ、シャキシャキの食感も得られます。

 また、フライドチキンでなくサラダチキンで代用するのもあり。鶏のむね肉やささみを使ったサラダチキンは、低カロリーなうえにタンパク質をしっかりとれる優良食材。ただし塩分が高いので、カット野菜と合わせるなどして、塩分カットを図りましょう。

■「甘酒トマトジュース」は意外に美味!

 野菜を食べる代わりに、野菜ジュースを飲む人がいますが、野菜ジュースでは野菜と同じ成分は摂取できません。加工過程で繊維質は取り除かれており、ビタミンも少なめ。さらに果糖も加わります。

 代わりにお勧めなのが、甘酒をトマトジュースで割ったドリンク。酒粕使用の甘酒でなく、麹で作ったものを使えば、アルコール分ゼロなので朝から飲めます。甘酒と食塩無添加のトマトジュースを1:1で合わせれば、トマトの青臭さと甘酒のクセが相殺されて非常に美味。甘酒に含まれるビタミンB?が糖質をエネルギーに変換してくれるので、朝からパワーを出すのにも最適です

■優良食材「豆腐」をおいしくアレンジ

 手軽に栄養をとれる、優秀コンビニ食の代表格が、温泉卵やゆで卵、サラダチキン。さらに便利なのが、低カロリーで高タンパクの優良食材豆腐です。ここでは豆腐のアレンジを紹介。

 しっかりボリューム感を得たい人にお勧めなのが、レトルトのミートソースを使った麻婆豆腐。ミートソースをフライパンに入れて、豆腐と刻みネギ(輪切りになったネギ)を投入。煮立ったところで、醤油と唐辛子、ラー油を各少々加えて完成です。これだけでパスタソースが中華風に変身。濃すぎる味も、豆腐を入れることであっさり目に。炭水化物ゼロなので、糖質制限をしている人にも嬉しい一品です。

■つまみの「スルメ」が一瞬でサラダに

 料理が苦手でもできる“男前サラダ” をご紹介。包丁・まな板・鍋類はもちろん、皿さえも使わずに、1?2分で作れます。

 用意するのはカットレタス1袋と、おつまみコーナーにある細切りのスルメ。レタスの袋を開けて、そこにスルメを入れ、あれば少量のオリーブオイルもしくはごま油を垂らします。あとは、袋の口をしっかりつかんで振るだけ。スルメに元々味がついているので調味料は不要です。適度に混ざったところで、その袋から直接、豪快に食べましょう。ともすればボリュームに欠けがちなレタスに、味と噛み応えが加わって食べ応え抜群です。

≪『THE21』2018年8月号より≫
≪取材・構成:林 加愛≫

著者紹介

浅野まみこ(あさの・まみこ)

管理栄養士/食生活コンサルタント

1975年生まれ。97年、東京家政大学卒業後、管理栄養士に。総合病院、女性クリニック、企業カウンセリングにて18,000件以上の栄養指導を実施。2008年、食と健康のコンサルティング会社[株]エビータを設立。現在は、食育活動やレシピ開発、食のコンサルティングをはじめ、講演やテレビ番組や雑誌への出演など多方面で活躍。著書に、『「コンビニ食・外食」で健康になる方法』(草思社)など。

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伊庭正康(らしさラボ代表)