2018年05月18日 公開
2023年03月16日 更新
「人にうまくものを伝えられない」「言っていることがよくわからないと言われる」……こうした悩みを持つビジネスパーソンは多いだろう。人気予備校講師として10年間活躍し、現在は東京大学大学院で「学習科学」をベースにした研究を続ける犬塚壮志氏は、「わかりやすい説明は、そのための『型』さえ覚えれば誰にでも可能」だと説く。
では、そのわかりやすい説明の型とはどういったものなのか。そのノウハウのうち、多くの人が悩んでいるであろう「冒頭の切り出し方」について、著書『頭のいい説明は型で決まる』をもとに解説してくれた。
「相手にしっかりわかってもらうための説明には、ある『型』(フォーマット)がある」……これは、私が10年にわたる予備校講師生活の中で、幾度ものトライアンドエラーを経て得た結論です。
私は駿台予備学校に10年間勤めましたが、実はその期間のすべての講義録を手帳に残しています。そして、日々の授業の実践を通して、繰り返し行って効果があったものを特定、分析していきました。このような手法を「学習科学」といいます。
それを今一度すべて分析し直し、余計なものを削ぎ落とした上で、ある説明用の〝型〟をつくったのです。その〝型〟が、IKPOLET(イクポレット)法というものなのです。
IKPOLET法は7つのステップから成りますが、今回は、その中でも重要な最初のステップである「興味をひく(Interest)」ための型についてご説明していきましょう。
更新:12月02日 00:05