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「8割捨てる」ことで仕事はスイスイ回り出す!

2018年05月16日 公開
2023年03月16日 更新

やましたひでこ(クラター・コンサルタント)

「不安の証拠品」があなたの生産性を下げる

 そして最後は、「不要・不適・不快」を基準に捨てていく。 

「不要とは、『あれば便利で使えるけれど、なくても困らないモノ』のこと。たまにしか使わない参考資料をいつまでも持っている必要はありません。必要なときになければ、誰かから借りればいいのです。

 不適は、『今の自分にはふさわしくないモノ』です。たとえば、20代で使用していたネクタイが、40代の今の自分には若々しすぎる。そう感じるのならば、捨てて今の自分に合ったネクタイを買うべきです。

 不快は、長年使っているけれど、違和感や不快感があるモノです。たとえば、履き心地の悪い革靴などを無理に履き続ける必要はありません。捨てて新しい靴に履き替えましょう」

 それでも、「いつか使うかもしれない」と考えると、なかなか捨てられないことも。

「たとえば、もう終わったプロジェクトに関する書類を、『いつか必要になるかも』と考えて、ずっと持っている人がいますよね。でもその『いつか』は本当に来るのでしょうか。

 未来は不確定なものです。人は不確定なものに不安を感じ、『いつか』に備えようとします。しかし、そもそも未来は何が起きるか不確定なわけですから、備え出せば切りがありません。その結果、自分の周りには『いつか』に備えた『不安の証拠品』でいっぱいになり、それを目にするたびに、起きるかどうかわからない『いつか』にさらに怯えるようになります。

 今、必要なモノ以外は捨てていい。必要になったときは、そのとき考えればいいのです」

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著者紹介

やましたひでこ(やました・ひでこ)

クラター・コンサルタント

東京都出身。早稲田大学文学部卒。学生時代に出逢ったヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離」を日常生活の「片づけ」に落とし込み、誰もが実践可能な自己探訪メソッドを開発。その実践的メソッドは、年齢、性別、職業を問わず、圧倒的な支持を得ている。デビュー作『新・片づけ術断捨離』(マガジンハウス)以来、多くの書籍を出版。最新刊は『人生を変える断捨離』(ダイヤモンド社)、『心を洗う断捨離と空海』(かざひの文庫)。

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