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「脱・会議」で仕事のムダを撲滅する

2018年04月23日 公開
2023年03月23日 更新

横山信弘(アタックス・セールス・アソシエイツ代表)

絶対に目標を達成する「カイゼン会議」とは?

 では、本当に必要な会議とは何でしょうか。それは、PDCAサイクルの「A」、つまり改善について話し合うことです。計画(P)に対して社員それぞれが実行した仕事(D)を、資料を通じて検証(C)してから、具体的にどう改善すべきか(A)を議論することが本来の目的なのです。

 そのためには、まず会議の目的を一つに絞ること。その目的を果たすことだけに集中し、他は議論しません。出席者も議題に関係ある人だけに絞り込みます。中身のある議論をしたいなら、人数は五人が限度でしょう。また、資料は前日までに配付し、考えをまとめてもらったうえで会議に臨みます。すると会議における時間を短縮できるだけでなく、本当に議論すべき議題に集中することができるのです。

 また会議は、必ず前回の振り返りから始めること。前回決めた目標と行動計画から話し始めることで「そもそも、何のために集まったのか?」といった会議迷子を防ぐことができます。すると、PDCAサイクルが回り出し、会議の質が回を重ねるごとに高まるので、どんどん目標に近づいていくのです。

 基本、会議はやらないに越したことはありません。ただ、どうしてもやる必要がある場合は意味があるものにする。これを心がけてください。

 

『THE21』2018年3月号

 

取材構成 長谷川 敦

著者紹介

横山信弘(よこやま・のぶひろ)

〔株〕アタックス・セールス・アソシエイツ代表取締役社長

現場に入り、目標を絶対達成させるコンサルタント。ベストセラー『絶対達成』シリーズの著者。モンスター朝会「絶対達成社長の会」発起人。メルマガ「草創花伝」は3.7万人の企業経営者、マネジャーが購読する。『話を噛み合わせる技術』(フォレスト出版)など著書多数。

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