2016年11月18日 公開
前回の錯乱した書評、早く消えてくれないかな。深夜だったんですよ、あれ書いたの。
さて、今回(ちゃんと)ご紹介するのは、『スローモーションをもう一度』。80年代カルチャーが好きな高校生のピュアなラブストーリーです。
主人公は、クラスでリア充なグループに属している大滝くん。彼には「80年代文化」が大好きという誰にも言えない秘密があります。リア充を演じるが故に、自分の変わった趣味を誰にも打ち明けられずにモンモンとした日々を送っているのですが、ある日、隣の席の地味な女の子・薬師丸ちゃんが自分と同じ趣味を持っていることを知ります。やがて、同じ趣味を持つもの同士で遊ぶようになり、恋に落ちていく……。
とくに印象に残ったのは、今まで隠してきた趣味を、相手に受け入れてもらえたシーン(変態的なアレじゃなくて)。主人公の大滝くんは、自分の80年代趣味を「ダッセー」と全否定されて傷ついたことがあるのです。わかるよ! 大滝くん。自分と同じ趣味を持つ同士を見つけたときは、嬉しいもの。とくに、1人だけで楽しんできた趣味ならひとしおだろうなぁと思いました。
私も20代ですが、80年代の音楽が大好きです。XTCやThe Smiths、The Cure(イギリスばっかり)バービーボーイズとかローザ・ルクセンブルクなどなど。同年代の人と80年代音楽の話しをしたことはありませんが、(話してもわからないだろうし)できたら確かに嬉しい!
80年代のポップカルチャーを題材としていますが、ストーリーの本筋はコテコテのラブストーリーなので、老若男女問わず楽しめるはず。とはいえ、大瀧詠一の「君は天然色」聞きながら読むのがオススメ。ぜひ、手に取ってみて下さい。
執筆:漫画担当(S/N)
更新:11月23日 00:05