2016年09月11日 公開
2023年05月16日 更新
体質に変化が訪れる40代。日々のストレスもあり、胃腸の調子が悪いと感じる人も多くなる。すると、当然、仕事のパフォーマンスにも多大な支障が出る。元気な胃腸を保つにはどうすればいいのだろうか? 消化器の専門医として最前線の医療に携わる江田証氏に、その秘訣をうかがった。
40代は、胃腸に関してもさまざまな変化が起こる時期です。
まず、胃については、ピロリ菌に感染しているかどうかが重要なポイントになります。
ピロリ菌に感染するのは、ほとんどの場合、幼い時期です。そして、いったん感染すると、ほぼ100%の人が、自覚症状がないまま「慢性胃炎」になります。その炎症はジワジワと進行し、30代になる頃には胃粘膜が薄くなって変色する「萎縮性胃炎」になります。さらに40代になると、胃に腸の粘膜が生える「腸上皮化生」という現象が起こります。すると胃がんの発生率が上がります。
デコボコした部分が腸上皮化生
更新:11月22日 00:05