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脳のストレスを「溜めない」 8つの方法

2016年06月29日 公開
2022年11月14日 更新

有田秀穂(東邦大学医学部名誉教授)

夜のメラトニン分泌でよい睡眠を

セロトニンは夜になると、メラトニンという睡眠ホルモンに変化する。よい睡眠はストレス解消に不可欠だが、メラトニンはよい睡眠をサポートしてくれるのだ。ただ、昼間のセロトニン分泌量が十分でないと、十分なメラトニンが得られないことも。そこでお勧めなのが夜、仕事の後にジョギングなどのちょっとした運動をすること。残業後に何もせず直帰し、スマートとフォンをいじりながら寝るのは、疲れが残るのでやめておこう。

その5 ちょい飲みと家族の団らん

仕事の後に同僚と「ちょっと一杯」というのも、ストレス解消のためには効果あり。会話によりオキシトシンが分泌され、ストレス中枢を静めてくれるからだ。その意味では別にノンアルコールでも構わない。ただ、大切なのは、疲れない程度の「ちょっと」であることだ。なお、狭い部屋でお互いの肩が触れ合うくらいの距離ならなお好ましい。もちろん、家族と食卓を囲んでおしゃべりするのも、同様にグルーミングとなる。

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著者紹介

有田秀穂(ありた・ひでほ)

医学博士

1948年、東京生まれ。セロトニンDojo代表。東京大学医学部卒業、医師免許取得。東海大学病院、米国ニューヨーク州立大学留学などを経て、東邦大学医学部統合生理学にて、坐禅とセロトニン神経・前頭前野について研究。同大学にて教授を務めたのち、名誉教授に。『脳からストレスを消す技術』 (サンマーク出版)ほか著書多数。

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