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脳のストレスを「溜めない」 8つの方法

2016年06月29日 公開
2022年11月14日 更新

有田秀穂(東邦大学医学部名誉教授)

まだある! ストレスを減らす方法

その6 ペットと触れ合う

スキンシップによるグルーミングは、ストレス解消の王道。子供とプロレスごっこをしたり、膝の上で絵本の読み聞かせをすることも効果的だ。また、人間ではなく、犬や猫といったペットでも構わない。触れ合ったり、話しかけたりすることで同様の効果がある。返事がなくともオキシトシンは分泌される。ペットを飼えない人は、猫カフェ・フクロウカフェなどに出かけるのもよい。

その7 カラオケ

リズム運動と同様にセロトニンの分泌に効果的なのが「カラオケ」だ。曲に合わせてリズムに乗れることに加え、腹式呼吸で声を出すので呼吸も深くなる。これは一人でも十分効果があるが、大勢で行けばグルーミング効果も期待できる。とくに、全員でハモれる曲を選べば、より共感が深まる。人が歌っている曲を口ずさむだけでも効果がある。

その8 涙活

涙には、自律神経のスイッチを切り替える機能がある。ストレス下では、交感神経が過度に働き緊張しがちだが、涙を流すと副交感神経が働き、リラックス状態になるのだ。映画・ドラマ・ドキュメンタリーと、泣くための題材はなんでも良い。ただし、自分のストレスではなく、他人に共感して泣くことがポイントだ。

 

取材・構成 西澤まどか

 

『THE21』2016年6月号より

著者紹介

有田秀穂(ありた・ひでほ)

医学博士

1948年、東京生まれ。セロトニンDojo代表。東京大学医学部卒業、医師免許取得。東海大学病院、米国ニューヨーク州立大学留学などを経て、東邦大学医学部統合生理学にて、坐禅とセロトニン神経・前頭前野について研究。同大学にて教授を務めたのち、名誉教授に。『脳からストレスを消す技術』 (サンマーク出版)ほか著書多数。

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