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会社員にこそお勧めの「副業」とは?

2016年06月23日 公開

佐藤敦規(ファイナンシャルプランナー)

2社同時に社員として雇われるのは難しい

会社が許可しても、雇用保険の関係などから複数の会社に雇われるには障害もある。雇用保険には重複して加入できないからだ。

同時に2つの会社に雇われる場合、労働者側は給料が高い会社のみ雇用保険に加入すればよいことになっている。しかし会社側には、週に20時間を超えて従業員を働かせる場合、雇用保険を加入させなければいけないという義務があるため、A社で24時間、B社で20時間働くような勤務形態は難色を示されるであろう。

したがって働く場としては、飲食店やコンビニなどで週3回などに時間を限定したアルバイトが対象となる。募集要項にダブルワーク歓迎などと書いてあるので、目安となる。

ただし昨今、平均時給は上がったといえ、高い収入はあまり期待できない。学生のアルバイトと同額である。そもそもフルタイムの仕事が終わってから、毎日働くのは肉体的に辛い。

なお、アルバイトは労災を申請できないと誤解している人がいるが、副業としてやっているアルバイトでも請求できるので、そこは安心してほしい。

 

「執筆」の副業が、会社から認められやすい理由

より効率よく稼ぐために私がお勧めしたいのは、自宅でもできる原稿の執筆、プログラミングなどを外注として請け負う仕事だ。副業に対して渋い顔をする会社でも、原稿の執筆などであれば、許可してくれることもある。専門誌などに自社の社員の原稿が掲載されれば、会社の宣伝にもなると判断されるからだ。

「ランサーズ」などのクラウドソーシングサイトで検索すれば、自分に合った募集案件を容易に見つけることができる。ただし、発注先との契約はよく確認したほうがよい。

以前、私は知人から実用書の執筆を頼まれたことがある。俗にいうゴーストライターの仕事である。報酬は印税の半分という話であった。

ゴーストライターとは、著者の替わりに本の執筆を請け負う人を指す。会社経営者が書くビジネス書などは、ゴーストライターによって書かれたものが多いと言われている。

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書籍執筆をしたのに、増刷印税がもらえない!? >

著者紹介

佐藤敦規(さとう・あつのり)

FP・社会保険労務士

1964年東京生まれ。中央大学卒業後、パソコン関連誌の編集に携わる。30代中盤からは印刷会社に勤務し、テクニカルライターとして家電製品からシステム関連まで100種類以上の取扱説明書を作成。2年前よりFP・社会保険労務士に転向。のべ700人以上のライフコンサルタントを行っている。著書に『税理士ツチヤの相続事件簿』(星雲社)などがある。

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