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将来が不安な人のための「不動産投資」入門

2016年05月16日 公開
2023年05月16日 更新

午堂登紀雄(エデュビジョン代表取締役)

 

自分が「始めたい」と思ったときが始め時

「2020年の東京オリンピックまでは不動産価格が上がり、その後は価格が下がる」と言う人もいます。しかし、未来のことは誰にもわかりません。「価格が下がるのを待って、オリンピック後に不動産投資を始めよう」と考えても、待てば必ず下がる保証はどこにもない。もし価格が下がらなければ、結局その間、チャンスを逃し続けただけということになってしまいます。

 私個人としては、東京オリンピックの前後で、とくに優良立地の物件価格はそれほど大きく変動しないと予測しています。

「中国人富裕層が高層マンションを買い、東京オリンピック直前に高値で売り抜けるのではないか」と言う人もいますが、それが不動産全体の価格にどれだけ影響するかは不透明です。

 賃料水準も同様に、多少の影響があったとしても、たとえば自分の持っている家賃6万円のアパートの賃料が、いきなり半額の3万円に下がるといったことはあり得ないでしょう。

 結論を言えば、自分が「始めたい」と思ったときが始め時。不動産投資は、最初が一番手間と労力がかかるので、モチベーションが高いときでないと諦めてしまいかねません。物件を見に行ったり、収支シミュレーションをしたり、融資の申し込みをしたり、契約引き渡しをしたりといった作業は、それなりに面倒だからです。

 

かかる時間は、年間わずか60分程度

 その代わり、いったん仕組みさえ作ってしまえば、あとはほとんど何もする必要がありません。優秀な管理会社さえ見つければ、入居者を見つけるのも、日頃のクレーム対応も、すべてやってくれます。

 私自身、不動産投資に費やす時間は、1年に60分程度。株などと違い、毎日数字を追う必要もないので時間的な拘束もない。だからこそ、普段の仕事が忙しいビジネスパーソンには、不動産投資が有力な運用対象となり得るのです。

 さらに、株やFXなど他の投資に比べ、金融知識や才能は必要ありません。むしろ生活者としてごく普通の感覚を持ち、入居者と同じ目線で「駅から徒歩15分だと、毎日の通勤がちょっときついな」などと物件の良し悪しを判断できるサラリーマンのほうが有利なくらいです。

 このように、サラリーマンに向いていて、多くのメリットをもたらす不動産投資。「ゆとり」と「安心」を手に入れる方法として、検討してみる価値は高いと思います。

≪取材・構成:塚田有香≫
≪『THE21』2016年5月号より≫

著者紹介

午堂登紀雄(ごどう・ときお)

〔株〕プレミアム・インベストメント&パートナーズ代表取締役

1971年、岡山県生まれ。米国公認会計士。中央大学経済学部卒業。経営コンサルタントとして働きながら不動産投資を始める。2006年、不動産投資コンサルティングを手がける〔株〕プレミアム・インベストメント&パートナーズを設立。『ほったらかし不動産投資で月50万円稼ぐ!』(ダイヤモンド社)、『一億稼ぐ子どもの育て方』(主婦の友社)、『「できないことはやらない」で上手くいく』(WAVE出版)など、著書多数。

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