2016年06月25日 公開
2023年01月23日 更新
国内4,100万ダウンロードを記録する大ヒットパズルゲーム「パズル&ドラゴンズ」で知られるガンホー・オンライン・エンターテイメント㈱。同社の代表取締役CEOの森下一喜氏は、以前、ストレスで身体を壊したことをきっかけに、ストレスマネジメントをするようになったという。具体的にはどのようなことをしているのだろうか。《取材・構成=杉山直隆、写真撮影=吉田朱里》
スマートフォン向けゲームを中心としたゲーム開発で躍進を続けるガンホー・オンライン・エンターテイメント。同社を率いる代表の森下一喜氏は、二十代の頃に、ストレスで体調を崩した経験を持っている。
「現在の会社の前に、家庭用ゲーム機ソフトの受託開発の会社を経営していたのですが、ある朝、突然背中に激痛が走りました。死ぬほどの痛みに七転八倒し、救急車で運ばれたのです。診断の結果は、尿道結石でした。その日のうちに石が出たので良かったのですが、もう二度とあの痛みは味わいたくありません。
医師によれば、尿道結石はストレスを溜めるとできやすいとのことでした。確かに、当時は資金繰りなどに苦しんでいて、かなり精神的に参っていました。それ以来、少しでもストレスが溜まっているな、と思ったら、それ以上ためないようにケアしています。『このままだと、また石ができるぞ!』と」
では、ストレスを溜めないように、どんなことを心がけているのだろうか。
「スポーツや旅行もしますけど、それでは根本的な原因の解決にはなりません。大切なのは、何か問題などが起きたときに、ストレスをためないような考え方をすることだと思っています。
たとえば、何かうまくいかないことがあっても、『人のせいにしない』ことを心がけています。ストレスは周囲の人のせいで生じているように思いがちですが、そう考えると、悪いスパイラルにハマるだけ。他人のせいにすると、その人が変わらない限りストレスは消えませんが、他人は自分の思い通りになんて変わってくれませんからね。実は、尿道結石で倒れた頃は、若かったこともあり、うまくいかないのは他人のせいだと考えていました。その反省から、何か起きたら、必ず自分のせいだと考えるようにしています。愚痴を言うこともしません。愚痴ってもなんの解決にもならないとわかったからです」
更新:11月22日 00:05