2016年04月18日 公開
2023年05月16日 更新
原発や新幹線など日本のインフラ技術は世界トップクラス。しかし市場規模では、低価格を武器に拡大する中国の後塵を拝している。とはいえ、中国は日本技術の模倣が多く、事故リスクが高いのも事実。長期で見れば、日本ブランドの輸出は有望な戦略だ(中原)。
現在、国を上げて原発や鉄道などのインフラ事業の輸出を推し進めている。今後も、政府の援助を受けながら、海外市場に積極的に乗り込む企業が増えるため、市場は盤石だ。だからこそ、海外赴任への意欲は40代であっても積極的に見せるべき(渡邉)。
日本を訪れる外国人旅行客は急増中。なかでも中国人は消費額の3割を占める。中国をはじめアジア圏の「中間層」増加に伴い、訪日旅行客数は今後も減る心配はなく業界は安泰だろう。ただ、中国経済の減速とともに「爆買い」は収束していく模様(中原)。
円安の影響など、今後もインバウンド消費は増える。2020年に外国人旅行客のピークを迎えることが懸念されるが、それは別物。海外に進出しなくても、国内需要は自然と増えていくため、40代であっても、このままの働き方で大丈夫だ(渡邉)。
『THE21』2016年3月号より
取材構成 麻生泰子・西澤まどか
更新:11月23日 00:05