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40代からの「カラダ」見直し術

2016年03月14日 公開
2023年05月16日 更新

白澤卓二(白澤抗加齢医学研究所所長)

 

身近にある意外な「ジャンクフード」とは?

 食に関してはさまざまな健康習慣がありますが、短期間でてきめんに効果が現われやすいのが、ジャンクフードを避ける食生活に切り替えることです。

 ジャンクフードと言うと、スナック菓子や炭酸飲料などが思い浮かびますが、意外と知られていないのが「パン」です。たとえば今、日本で最も多く流通している、ふわふわもっちりした食感のパン。しかし本来、パンは硬くてパサパサしているものです。この柔らかさは、人工的にグルテン含有量が増強された、品種改良された小麦に起因します。それを長い間食べ続けていれば、身体が不調を起こすのも当然かもしれません。

 それでは、私たちはこれからどんな食べ物を摂ればいいのでしょうか。答えは簡単。日本人の伝統的な食生活に戻ることです。ご飯(できれば玄米)、野菜、魚介、豆、海藻類を中心とした食事です。

 人生後半戦にさしかかる40代――これからの生き方は、自分の身体の変化に向き合い、できるところから少しずつでも行動を変えていく。そして、世の中の「当たり前」を疑い、その異常さを自覚して、自分の頭で考え、バランスを取っていくことが肝要です。こうした知性ある健康管理が、人生後半を健康に、楽しく過ごす秘訣なのです。

《取材・構成:麻生泰子》
《『THE21』2016年3月号より》

著者紹介

白澤卓二(しらさわ・たくじ)

白澤抗加齢医学研究所所長・医学博士

1958年、神奈川県生まれ。1982年に千葉大学医学部を卒業後、東京都老人総合研究所分子病理部門研究員、老化ゲノムバイオマーカー研究チームリーダーなどを経て、2007~15年、順天堂大学大学院医学研究科加齢制御医学講座教授。15年より、米国ミシガン大学医学部客員教授。専門は、寿命制御遺伝子の分子遺伝子学、アルツハイマー病の分子生物学・分子生理学、アスリートの遺伝子研究など。テレビ、雑誌、講演、書籍などでの老化防止対策のわかりやすい解説に定評がある。
日本抗加齢(アンチエイジング)医学会理事。主な著書に『100歳までボケない101の方法』(文春新書)、『2週間で効果がでる!〈白澤式〉ケトン食事法j(かんき出版)、『「砂糖」をやめれば10歳若返る』(KKベストセラーズ)など。

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