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特別対談 栗山敏昭(栗山米菓社長)×北原里英

2016年01月27日 公開
2023年05月16日 更新

NGT48のお仕事で大切なこと教えてください!

 

「みんなに光を当てる組織」は実現可能か?

 

栗山社長から太鼓判を押されるほどのリーダーとしての資質を持つ北原さん。新しいプロジェクトで、挑戦を楽しもうとする意欲もある。とはいえ、やはり新米のリーダーには心配事もあるようだ。

北原 NGT48には、AKB48と兼任の柏木由紀と私の他に、24人のメンバーがいます。できれば全員に平等に光をあててあげたいし、全員が目立ってほしいです。でも、全員が平等に目立つ組織は多分成長しないと思うんです。わかりやすく真ん中に立つ人を決めて、嫌な話ですが、「三角形」を作ったほうがグループとしては絶対に上に行くんじゃないかと。

栗山 そうでしょうね。みんな平等としてしまうと競争がなくなる。競争がなければ活性化しませんから。

北原 でも、できればそれをしたくないし、かといって競争がないとグループ全体が盛り上がらないし……というのはすごい葛藤です。正直、自分はそういう競争社会があまり向いていなくて、失速したという反省もあるので。だから、ちゃんと全員が上を目指していかなければいけないとわかってはいるんです。でも、それによって目立つ人と目立たない人が出てくる。そしてみんなの心が痛むことが多くなるのかと思うと、今から本当につらいなと思います。

栗山 やはり、NGT48が発展するということは絶対条件なので、そのためにはみんなに光を当ててあげるというわけにはいかないでしょうね。私も人事では辛い決断をしなければいけないことはしょっちゅうです。でも、みんなを良くしてあげたいという気持ちは大事ですよ。それはチームのメンバー全員を好きだということですから。人をまとめるためには、その人たちを好きになることが絶対です。
 その上で、なかなか光の当たらない人に対するフォローをどうするか。会社というのはいろいろな部署があるものですから、その人に合わせた職場に転換するという手はあります。芸能界の場合は、なかなかそうは行かないかもしれませんが。

北原 いえ、実は私も同じようなことを考えていました。どの子にも何か得意なものがあるはずなので、たとえば「公演のMCはこの子に任せよう」とか、「この子はまめだからSNSで情報発信源にしていこう」とか、そういうやり方をしていこうと考えていたんです。社長のお話をうかがって、「間違っていなかったんだな」と安心しました。

 

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著者紹介

北原里英(きたはら・りえ)

アイドル/NGT48キャプテン

1991年、愛知県生まれ。2007年 10月、AKB48第5期研究生オーディションに合格。08年に劇場デビューののち、正規メンバーへ昇格し、チームAに配属。その後、チームB、チームKへの異動、SKE48との兼任を経て、15年 3月、NGT48への完全移籍とともにNGT48キャプテン就任が発表。6月の第7回総選挙では第11位。8月よりNGT48に完全移籍。

栗山敏昭(くりやま・としあき)

株式会社栗山米菓代表取締役社長

1959年、新潟県生まれ。82年、明治大学商学部卒業後、株式会社永谷園入社。95年、アメリカ国際経営大学院 (AGSIM)卒業。83年、栗山米菓入社。92年、代表取締役専務に就任。97年、代表取締役社長に就任。

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