2016年02月22日 公開
2023年05月16日 更新
とはいえ、英語学習は習慣化するまでが大変。続けるためには、楽しくなければなりません。これも私の体験から言えることですが、オンライン英会話でスピーキングを楽しく学ぶためのポイントは3つあります。
1つ目は、英語でコミュニケーションを取ること自体を楽しむこと。まずは片言の挨拶だけでもいいので、オンライン英会話の講師と話してみてください。「外国の人と英語でコミュニケーションするのはこんなに楽しいのか!」と実感できるはずです。最初は思いきって始めることが大事です。
ただ、その新鮮な楽しさは、しばらくすると失われるでしょう。会話するだけで終わってしまうと、なかなか上達が感じられず、最初は楽しかったオンライン英会話がマンネリ化して、飽きたり挫折したりするものです。楽しく続けるためには、オンライン英会話と並行して、単語やフレーズを覚えることも必要。目安としては、TOEIC600点レベルのインプットをしておくと、スピーキングがさらに楽しくなります。
インプットは、オンライン英会話の予習、復習と、それ以外にも自習時間を確保して増やしていくといいでしょう。レッスンで使う教材や取り上げるテーマの中に知らない単語や表現があれば、事前に調べておく。レッスンが終わったら、講師に訂正された発音や言い回しを繰り返し口に出したり、パソコンでタイピングしたり、紙に書いたりして復習します。復習は、レッスン後、すぐにやるのがいい。5分でも10分でもいいので、記憶が鮮明なうちに復習したほうがしっかりと頭に入ります。
こうしてオンライン英会話とインプットを続ければ、語彙や表現が増えて、少しずつ英語が話せるようになるのを実感できます。これが、楽しく学ぶための2つ目のポイントです。
純粋に「英語を話すって楽しい!」という初期の感動を経てから、外国人講師とお互いの国や仕事について会話できるようになると、文化も背景も違う相手とわかりあえたという一段階上のコミュニケーションの楽しさを感じられます。
3つ目のポイントは、オフラインの場を活用することです。
オンライン英会話のレッスン中はとても楽しいのですが、終了後にパソコンやスマホの画面から先生の姿が消えると、部屋にポツンと取り残された寂しさを感じることがあります。また、画面上で簡単にキャンセルができるので、サボっても誰にも文句を言われません。仕事で疲れたのを言い訳に、結局、そのまま学習をやめてしまうケースもよくあります。
そこで、ぜひ、オンライン英会話のユーザーが集まるセミナーや勉強会などに参加してみてください。オフラインで学習仲間との交流があれば、「この人みたいに話せるようになりたい」「この人には負けたくない」といった感情が生まれ、それが継続のモチベーションになります。
私は英語を始めたのが36歳のときと遅く、しかもそれ以前に英語を話したことがほとんどなかったのですが、25分のレッスンを週3回のペースで続けた結果、7カ月経ってレッスン数が90回を超えた頃には「自分が担当するレギュラーの業務なら、なんとか英語で対応できる」という手応えを感じられるまでになりました。そして、オンライン英会話を始めて2年半後には、仕事で外資系企業の担当になり、今では英語を日常的に使っています。
「英語学習は面白くない」と思っている人にこそ、ぜひオンライン英会話を使って、話す楽しさを実感してもらいたいと思います。
《取材・構成:塚田有香》
《『THE21』2016年2月号より》
更新:11月23日 00:05