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起業は「臆病」なほうがうまくいく?

2016年01月11日 公開
2023年05月16日 更新

今井 孝(キャリッジウェイ・コンサルティング代表)

「今、辞表を出したら、明日からの生活が……」

起業の話をすると、

「今、辞表を出したら、明日からの生活が……」

という極端な反応の人も少なくありません。

当然のことながら、今すぐ会社を辞めようと言っているわけではありません。辞めるのは目処が立ってからで大丈夫です。

ただ、「あと3年で起業する」などと目標を立てれば、今日からの行動が変わるのではないでしょうか?

街中でどんなビジネスが流行っているのか? どういう広告が効果があるのか? 仕入れはどうやっているのか? さまざまなことにアンテナが立ってきて、情報収集をするようになるでしょう。自分に足りない知識やスキルを身につけようともするでしょう。

今いる場所でできることはたくさんあります。今できることを、使える時間で少しずつ行動していけば、少しずつ近づいて行きます。

 

どんな壮大な夢にも「最初の一歩」があるはず

「新宿に餃子のお店を出したいんです! お店を出すには1,000万円ぐらいかかるんです。でも、今の自分にはお金がなくて……」

ということで、何も進まない人もいます。

本当に手詰まりでしょうか?

そんな事はありません。ここでも「階段思考」で考えてみましょう。

たとえ、世界中にチェーン展開するという壮大な夢だとしても、今日やれることがあります。それは、自宅のキッチンで餃子をつくることかも知れません。材料がなければ買ってくるところからスタートです。

家族や友達に食べてもらって、美味しい餃子を作り上げてみてはどうでしょうか。味に自信がついてきたら、なにかのイベントで売らせてもらっても良いかも知れません。

評判が良ければ、車をレンタルして移動販売もできるでしょう。それで利益が出て貯金ができてきたら、ようやく1店舗目のお店を出せば良いのです。

こうやって今できることから始めて、理想の未来が近づいてくるわけです。

たとえ小さくても、行動すれば経験が積めるし人脈もできます。そして、次の一手が見つかります。

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著者紹介

今井 孝(いまい・たかし)

キャリッジウェイ・コンサルティング代表取締役

1973年、大阪生まれ。大阪大学大学院卒業。大手IT企業に約8年在籍し、新規事業を成功させる。
独立後に始めたセミナーには10年連続で毎回300人以上が参加。全国トータルでは6000人以上になる。また、マーケティングに関するさまざまな教材が累計3000本以上購入されるなど、3万人以上の起業家にノウハウや考え方を伝え、最初の一歩を導いた。
著書『起業1年目の教科書』は3万部を超える。

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