2016年01月11日 公開
2023年05月16日 更新
「起業」というと、多くの人が「特別な人だけができること」「自分には無理」だと考えるだろう。しかし、多くの起業家を支援してきた今井孝氏は「むしろ臆病な人ほど起業に向いている」「実際に起業をするかどうかは別にして、起業を目指すことは今の自分の仕事にも役立つ」と言う。そんな「起業の現実」についてうかがった。
起業という言葉を聞くと、
「画期的なアイデアが必要では?」
「大きな投資が必要では?」
「よっぽど強いメンタルがいるのでは?」
などなど、遠い世界のように思う方も少なくありません。
しかし実際は、多くの起業家は普通の人間です。
飛びぬけて才能があるようには見えなくても、普通に起業して、そこそこ稼ぎ、自由を謳歌している人はたくさんいます。
サラリーマンと違い、給料は頑張れば増えていくので、年収1,000万円という人もチラホラいます。
普通の人なので特別なことはしていません。できる範囲で、できることから小さく行動しているだけです。どちらかと言うと臆病な人たちと言っても良いかも知れません。
また、多くの人がありきたりのアイデアで起業しています。やっているうちにその人なりの味が出てきて、気に入ってくれる固定客がつくと、小さなビジネスなら成り立ってしまうわけです。
つまり、起業というゴールは大きく見えても、最初の一歩はほんの小さな行動なのです。怖くない程度の一歩です。
こういう小さなステップを刻んで夢に近づいて行く考え方を「階段思考」と名づけました。
この「階段思考」で行動すれば、自然に夢に近づいていきます。
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更新:11月22日 00:05