2015年12月01日 公開
2015年12月01日 更新
(満員の会場の熱気は徐々に高まっていった)
さらに國分氏は「成功を手にしたいなら『好かれる人』になることも欠かせません。あなたは人に好かれていますか?」と問いかける。そして「好かれる人になるには、何が正しいかより何が大切かを考える習慣をもつこと」と語りかけながら、5つのポイントを紹介した。
・誰に対しても公平である
・自分が話すよりも相手の話を聞く
・人の長所を探す
・毎日5分間、人のために時間を使う
・ギブ&ギブの心をもつ
愚痴や不満を言うのは簡単だ。自分をアピールするのが上手い人も多い。しかし人は「自分を尊重してくれている」「大事にされている」と感じた時に心を開き、相手に信頼を感じる。そして物事のマイナス部分よりプラス部分に目を向け、大事にすることによって自分自身の思考、行動がポジティブになっていく。さらに見返りを期待せずひたすら与え続けるという行為は、波動となって周りに伝わり、大きな波となって自分も周りも幸せに渦に巻き込んでいく。
國分氏は黒字店をフランチャイズオーナーに譲り、2011年の東日本大震災後は被災地でヘアカットのボランティア活動を続けてきた。事業の拡大に比例してCSR(企業の社会的責任)活動を進めてきた背景には「幸せとは手に入れたもので自分が楽しみ、周りを楽しませること。人が喜ぶ姿を自分の幸せとして感じること」という強い思いがある。
「かつての僕は『要領よくいかに怠けるか』ばかりを考えていた。けれど自分の思い上がりに気づき、自ら率先して動くという生活を徹底することで、すばらしい人との出会いやチャンスに恵まれてここまできました。
今、成功するための一番の『近道』は、地道な努力を毎日コツコツと続けられる力を身につけることだと実感しています。みなさんには自分の失敗も含めて僕が学んできたことや得た知恵を伝え、生かしてほしい。そして本当の成功と幸せを手に入れてほしいと思っています」
スッキリとした笑顔に鍛えられた体。ユーモアを交えた、ストレートで熱い言葉の数々。全身から発せられる國分氏のメッセージは700名の参加者一人ひとりの心に届いたに違いない。
(取材・構成:社納葉子)
更新:11月23日 00:05