2015年12月01日 公開
2015年12月01日 更新
2015年11月15日(日)、大阪市内で開催された「ビジネスエキスポ」(http://www.businessexpo.jp/)にて、美容グループ(株)アースホールディングス代表取締役、國分利治氏の出版記念講演会が開かれた。著書のタイトルは『地道力 新版 目先の追求だけでは、成功も幸せも得られない!』。
開場と同時に700席があっという間に埋まり、熱気のなか國分氏が登壇すると「おおーっ」と地鳴りのような歓声があがった。
福島県に生まれ育ち、工業高校卒業後に地元の縫製工場に就職するも、美容院の経営者になるという目標を胸に19歳で上京した國分氏。今や全国に221店舗を展開し、フランチャイズオーナー54名、総従業員数約2700名を率いる。自らの力で成し遂げたサクセスストーリーはこれまでにも多くのメディアから取り上げられてきた。
ともすれば華やかな部分にスポットライトが当てられがちだが、成功の本質は「地道力」にあるという。地道力とは何か。どうすれば身につき、生かされるのか——。そのエッセンスを國分氏自らが熱く語った講演会の様子をレポートする。
「今のみなさんの最大の武器は体力です」
國分氏は会場に語りかけた。
「率直に言って、能力は誰一人ないでしょう。かつての僕も同じでした。ただ、体力だけはあった。だから1日27時間ぐらいの勢いで働きました。ところが逆をいく人が多いんです。週休2日がいい、残業はしたくないと若い時に楽をしたがる。
そのうち結婚して子どもが生まれ、家を買う。そうなると体力が落ちてくる年代に朝早くから夜遅くまで働いて稼がないといけない。発想が逆なんです。若い時は体力で勝負して、年齢とともに能力勝負をするのが正解です」
そのためにも、明確な目標をもつことが重要だと話す。
「目標がないのはどこへ行くのかわからない車に乗っているのと同じ。旅行なら楽しめるけど、人生をミステリーツアーにしちゃいけない」
國分氏もがむしゃらに働いた20代から30代。その時期に培った人脈が後に大きな支えとなった。「最初は自分のためだけにがんばる。けれど人が最終的に満足するのは他人のためにがんばる時なんです」
その結果として人が集まり、事業が拡大、安定する。年収は協力者の数と質に比例するという。
「ここで今日参加してくれたみなさんに特別プレゼントです」という言葉とともに、「運がいい人の10の習慣」が紹介された。
・エレベーターに先に乗っても後から来た人を先に降ろす
・コンビニで買った商品を受け取る時に「ありがとう」と言う
・電車内で近くにお年寄りや妊婦がいたら席を譲る
・外でトイレを利用した時、便座のフタを閉じてから出る
・同じく外でトイレを利用した時、前の人が汚したものを拭き取る
・職場や店の前に落ちているゴミを拾う
・先輩にごちそうになったら翌日にお礼の電話をする
・靴を脱いだら後ろ向きに揃え直す
・食事の前後に「いただきます」「ごちそうさまでした」を言う
・先祖や親への感謝を言葉や形にして伝える
ごく当たり前のことばかりだが、それができていない人が圧倒的に多い。だからこそできている人は群れから抜きん出る。目立つ。人望が集まる。いい循環が始まる。それを人は「運がいい」と見る。
更新:11月23日 00:05