2016年01月11日 公開
2022年11月14日 更新
コンサルタントとして活躍しながら他社の社外役員も兼任、講演やテレビ出演、執筆活動を行なう小宮一慶氏。近年の中でも2015年は特別忙しかったと語るが、なぜそこまで多忙な中で、質の高いアウトプットを出し続けられるのか。ヒントは「スターの時間」の使い方だという。<取材・構成=杉山直隆 写真撮影=長谷川博一>
経営コンサルタントの小宮一慶氏の仕事量は圧巻だ。会社を経営しながら、12社の社外役員や顧問を務め、日中は会議や面談がぎっしり。その上、年間150回もの講演をこなし、関西のテレビ番組に月8回出演するなど、全国各地を飛び回っている。その合間に執筆活動を行ない、年間10冊以上の本を出し、月11本の連載記事と月2本のメルマガ記事まで仕上げているというから、驚きだ。寝る暇すらなさそうだが……?
「平均的なビジネスパーソンより寝ていると思いますよ。毎朝5時半に起きますが、22時半には寝るので、だいたい7時間は寝ています。会食も毎晩のようにあります」
にもかかわらず、どうして大量のアウトプットが出せるのだろうか。
「仕事のスピードを上げることも重要ですが、それだけでは限界があります。そこで、『スターの時間』に、まとめてアウトプットを行なうようにしています」
「スターの時間」とは、1日のうち、最も頭が冴えている時間のことだ。
「この時間に執筆などを行なえば、普通は一時間かかるものが半分以下の時間で終わることも珍しくないし、成果物の質も上がります。私の『スターの時間』は朝です。
ただ、平日の朝九時以降は人と会う用事で埋まってしまうので、いかに朝9時までの時間を有効活用するかがポイントとなります。また、朝、新幹線で移動していることも多いので、その車中も貴重な時間です」
「スターの時間」を活用するために、小宮氏は、この時間に他の仕事を入れないようにしている。しかし、それだけでは足りないという。
「時間を奪う要因はたくさんあります。『2時間あると思ったのに、些細な仕事に手間取り、実質30分しか取れなかった……』というように、予想よりも時間が足りない状況になりがちです。そうならないためには、意識的に時間のムダを取り除くことが必要です」
更新:11月22日 00:05