2015年09月29日 公開
2023年05月16日 更新
イノベーション、という言葉がことあるごとに使われるように、いまあらゆる業界で現状を打ち破るアイデアが求められている。とはいえ、そんなアイデアはそうそう生まれるものではないし、第一、どうやって発想したらいいのか見当もつかない。それが多くの人の偽らざる気持ちではないだろうか。
しかし実は、「イノベーションにつながるアイデアを生み出す発想法」はちゃんと存在している。それがこの『5-3-1ストレンジ』だ。
このメソッドで「既存事業の停滞を打破する新事業」を考えてみることにしよう。まず、既存の事業を行なっていくうえで基本的な要素を5つ書き出す。そのなかで、重要な要素に○をつけ、重要度の順に1、2、3と番号を振る。 そのなかで最も重要な1の要素を欠いた「奇妙な」(ストレンジ)事業の名称を書いてみる……。
それはたとえば、「教えない学校」「食材のない食堂」「お客さんを乗せないタクシー」といった事業かもしれない。たしかにヘンな事業だが、「このコンセプトが意味を持つとしたらどんな事業になるか」と考えてみることで、いままで思いもしなかった新しい事業のアイデアが生まれてくる。
現状を大胆に変革するアイデアを求めるときにはぜひ試してみたい思考法だ。
ドラスティックなアイデアを生み出す『5-3-1ストレンジ』
STEP①「その事業をするのに基本的な要素」を5つ書き出す
STEP②重要なものに○をつけ、重要な順に①②③と番号を振る
STEP③重要な要素①を欠いた、「一見奇妙な事業の名称」を書き出す
STEP④「そのコンセプトの事業が意味を持ち得るとしたら、いったいどんな事業になるか」と発想する
作者 石井力重
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更新:11月22日 00:05