2015年08月11日 公開
2023年05月16日 更新
「職場の文化」が大きく影響するのがランチ代や飲み代。「昼は外食」となんとなく決まっている職場で、弁当を持参するのはやはり気が引ける。無理に抗わないほうが無難と言えるだろう。
一方、「節約のため」とは言わずに「プライベートを大切にしたいから」などと言って飲み会参加をやんわり断る、という方法なら角は立ちにくい。中間管理職ならそうした姿勢を率先して示し、自らが職場の新たな雰囲気の作り手になるのも一法だ。
また、部下におごる立場の人は、そのスタイルを決めることが有効。「息抜きのお茶」で小さく頻繁におごるか、「イベントの慰労」でたまに大きくおごるか。いずれにせよ月々のトータル金額を決め、その範囲内でごちそうしよう。
交際費と同じく、こちらも月々の上限を定めるのが決め手。どんな趣味かによってかかる費用はまちまちだが、その中で可能な限り低い上限を設定しよう。
なお、「コレクション系」の趣味は持たないようにしたい。ひとつ買うと次々買いたくなって、百万円単位の出費を招くので要注意。さらに危険なのが「ギャンブル」。これまた深みにはまりやすく、かつ還元率(投じた金額が返ってくる割合)が低い。ただし、「馬が好きだから、金額を決めて競馬を楽しんで見る」など、自分で限度を決めて楽しめるのなら話は別だ。
逆にお勧めなのは、コストのかからない新たな趣味を開拓すること。ブログを書く、ジョギングや散歩をする、といった趣味なら出費はゼロ。「消費」以外でも楽しい時間が持てることが実感できる。
《『THE21』2015年8月号より》
柏本 湊
Minato Kashiwamoto
ビジネス書作家・個人投資家
1968年、大阪府生まれ。東京大学法学部卒業後、大手金融機関(メガバンク)に勤務。法人営業、産業調査、企業調査、日本企業の海外戦略推進支援等様々な業務を歴任。2012年に独立、執筆活動に入る。企業経営セミナー、節約術をテーマにした講演も多数。著書に、『男の本格節約術』(ごま書房新社)など。エッセイを綴ったブログ「我が心の遍歴」を毎日更新中。
更新:11月24日 00:05