芥川賞作家・又吉氏エッセイ付きコーヒーが拓く「文学コラボ」の可能性

主役はエッセイ？　コーヒー？

ピース・又吉氏の最新エッセイが読める

AGFのロングセラー商品『ブレンディ』ボトルコーヒーより、「深い珈琲エッセイ」つきの期間限定バージョンが発売され、記者会見にうかがった。

900mlボトルのパッケージ下段にプリントされたエッセイは、芥川賞を受賞したばかりのピース・又吉直樹氏の書き下ろし（執筆はもちろん受賞前のことだが）。

コーヒーにまつわる９つのエッセイはどれも、「コーヒーは、自分の思い出や生活の記憶と結びついている」と言う又吉氏の実体験に基づいて書かれており、そのうち４つは失恋ネタだとか。「夏の蝶とアイスコーヒー」「君と同じ味にはならない」など、コーヒーを飲みながらエッセイを読み、その味を連想するのも楽しい。

エッセイを介した飲み物と書店のコラボ

この限定ボトル、７月末まで全国のスーパーなどで販売されているが、９つのエッセイが揃い、さらにおまけのしおりがついた９本セットが全国の紀伊國屋書店とウェブショップで発売される。

ボトルにエッセイが書かれたコーヒーも珍しいが、さらに書店での限定セットまで登場するとは。書店で売られる「深い珈琲エッセイ」つきコーヒーは、コーヒーが目的なのか、エッセイが目的なのか、買って行く人にぜひ尋ねてみたい。

でも、「あくまでもコーヒーが主役で、僕はそれに付随する思い出を載せていただいています。ボトルコーヒーを飲みながら読んでいただけたらなと思います」と又吉氏が言うように、正解はやっぱりコーヒー？

飲み物と文学、そして書店という新しいコラボのかたち。今後、このような商品が出てくるのか楽しみだ。

＜ブレンディ＞ボトルコーヒー　低糖　900ml
＜ブレンディ＞ボトルコーヒー　無糖　900ml
ともに、オープン価格