2015年05月22日 公開
2023年05月16日 更新
どのような会に参加するのがいいのか、迷う人もいるでしょう。しかし、難しく考える必要はまったくなく、自分で興味のある会を選べばいいのです。読書会でも日本酒愛好の会でも、興味のある分野を選びましょう。仕事に直接関係のないことでも、楽しめることであれば続けられます。
また、必ずしも勉強会である必要はなく、講演会などで隣の席に座った人と話すこともできます。ボランティアやNPO活動は、共通の目的や問題意識を持った人の集まりですから、すぐに打ち解けて深い話ができるかもしれません。
人脈とは、言い換えるなら「快く力を貸してくれる関係」ではないでしょうか。つまり、信頼でつながっていることが必要なのです。そのためには、まずは自分が何者であるか──どのような仕事をしていて、どういった人柄なのか、を知ってもらう必要があります。
その第一歩としては、まずは相手に「覚えてもらう」ことが不可欠です。異業種交流会や勉強会の常連というと、さまざまな会を転々とする人がいるのですが、これではそのとき出会った人とは、その場限りになってしまう可能性が高いでしょう。そうではなく、同じ会に何度か繰り返し参加することをお勧めします。
頻度としては、3カ月に一度くらいで十分です。その会の「同じメンバー」と話をしてみましょう。こうすることで、覚えてもらえる確率が高まります。
いずれの場合も大事になってくるのが、自己紹介です。「自己紹介が苦手で、何を言ったら良いかわからない」と悩む人が多いようですが、これは実は簡単。一つのパターンを用意しておいて、毎回同じことを話せば良いのです。違う人ならもちろんのこと、同じ人にも同じ自己紹介で大丈夫です。繰り返したほうが印象に残り、覚えてもらいやすくなるからです。
自己紹介は、短くても良いので、覚えてもらうためのフックを与えるような内容を入れ込むと良いでしょう。自分の仕事や趣味に関連することなど、思い出すヒントとなるネタをひとつ仕込むのです。私の場合は、化粧品会社に勤めていたため、手がけていた製品などに関する話を挟んでいました。また、お城を見るのが趣味なので、「城好きの美崎さん」と覚えていただけることもあります。自分の仕事や趣味とセットで名前を覚えてもらえば、会話を広げるときにも役立ちます。
もしフィーリングが合う人と出会えたなら、その関係を維持することが大切です。その日の夜にメールをする、Facebookの友達申請をするなど、会ってすぐの記憶があるうちにコンタクトを取ります。その際、相手にとって必要と思われる情報を提供するのも良いでしょう。「こんな本が面白かった」「他にも面白い会がある」などと伝えるだけでも、喜ばれると思います。私の経験上、一度でも仲良くなれば、そのつながりは案外続くものです。細くてもいいので、長くつきあえる関係を築きましょう。
更新:11月22日 00:05