
THE21編集部が、日本シリーズに関するトリビアを紹介します。
※NPB公式サイトより出典
無冠でも沢村賞に輝いた投手たち
その年を代表する先発投手に贈られる沢村賞。最多勝や最優秀防御率など、主要タイトルを獲得した投手が選ばれるイメージも強い。
しかし、歴代受賞者を振り返ると、主要部門で一つもトップに立たずに選ばれた投手もいる。そこで今回は、現在の主要タイトルにあたる「防御率、勝利数、勝率、奪三振」の4部門で、いずれもリーグ1位にならず沢村賞に輝いた4人をピックアップした。
◆K.ジョンソン(広島、2016年)
15勝7敗、防御率2.15で沢村賞を獲得。しかし、最多勝と最高勝率は同僚の野村祐輔、最優秀防御率と最多奪三振は菅野智之(巨人)が獲得しており、この年のジョンソンは主要4タイトルなしだった。さらに、この年はベストナイン、ゴールデン・グラブ賞、月間MVPも受賞していない。
◆松岡弘(ヤクルト、1978年)
同年、ヤクルトの球団初優勝を支えた松岡。43試合で16勝11敗、防御率3.75を記録したが、最多勝は17勝の野村収(大洋)で、わずか1勝差でタイトルを逃した。防御率、勝率、奪三振でもリーグトップには立っていない。それでも11完投、4完封とタフネスを発揮し沢村賞を受賞した。
同僚が主要4部門を独占した年も
◆西本聖(巨人、1981年)
81年は、江川卓(巨人)が20勝、防御率2.29、勝率.769、221奪三振で主要4部門のトップを独占。しかし、沢村賞に選ばれたのは同僚の西本だった。西本も18勝12敗、防御率2.58と好成績を残し、14完投を記録。投球回は257回2/3で、江川の240回1/3を上回っている。江川は引退まで沢村賞に縁がなく、選考基準の変更にも影響を与えた。
◆小林繁(巨人、1977年)
その江川と「空白の一日」事件をきっかけに運命的な交錯をしたのが小林。巨人在籍時代の77年に沢村賞を獲得した。18勝、防御率2.92と好成績を残したが、タイトル獲得には至っていない。なおこの年は、11完投に加えて7セーブも記録している。